4022話 ↑ ページ41
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「Aに会ったよ」
長めのアホ毛をぴょこぴょこと生き物のように揺らし、骨付きのマンガ肉をむしゃむしゃと頬張っている男が、煙管を蒸す眼帯の男にそう報告した。「そうか」なんて興味があるのだか分からない曖昧な返事を、煙と共に燻らすと視線は交わる。
「余計なこと、喋っちゃいねェだろうな」
「あー、言ったかも」
「ハア・・・・・・、」
呆れたようにして溜め息を吐きこぼした男に向かって「まあ、いずれ分かることでしょ」と堂々と開き直ると、使い道がここしかないであろう大きな皿に入ったスープを、ゴクゴクと飲み干した。
「あの時のお侍さんの顔、シンスケにも見せてあげたかったなあ」
青い瞳をキラキラと輝かせながら、口の端に付着したスープをペロリと舐める。クッ、と不敵な笑みを浮かべる男は「アイツの顔なんざ、」と喉の奥から声を出して。
「それより、あの人は?あのー、タカサキ、だっけ?」
「あァ、計画が破綻したのを嘆いてやがった」
「結局何がしたかったの?」
「さァな。アイツの考えることだ。どうせくだらねェだろ」
二人してそう馬鹿にすると、時間は動き始めた。
いつの日もキラキラと瞬いている宇宙は、不気味なくらいに広いのである。
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堕天使(プロフ) - 桜匁さん» おはる!!!返信遅くてごめんね、ありがとううう!!!!!もう夏といえば強化合宿、よりも夏といえば金太郎で行きます女隊士は(白目)コメントくれるだけでとんでもなくうれぢいよッ心からいつもあじがどヴと言いたいらヴ、期待に応えられるように頑張りまくるね!!!!!! (2019年6月7日 20時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - 私に出来るのは、これくらいの事しか無くて申し訳ないけれど、これからも更新頑張って!!! 毎度毎度の如く、応援してます!!! 最後に言わせて下さい。「この小説最高ッーー!! 尊すぎるうううう!!!」()。毎度の長文とお目汚し、失礼しました〜! (2019年5月21日 21時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - ててて、てんちゃん!!!!! ついに、ついに!! 続編おめでとうございます!!!! 相変わらず、神谷ちゃんが天使。通常運転でニヤニヤしてしまいました……!! 金魚の金太郎(三代目)ですね、私も取りに行きます。(真顔)。 (2019年5月21日 21時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2019年5月21日 21時