3987話 ページ2
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江戸の八月といえば、大きな祭りが有名だ。
様々な出店がびっしりと道を埋めて、夜には綺麗な花火が打ち上げられる。小さな恋が花火のように散ったり、逆に燃え上がる場合すら秘めているのだ。実に素敵なイベントである。
さて、そろそろ本題に入ろう。真選組は毎度、有難いことにそれの警備の仕事を与えられているのだけれど、私は今年、粛清が被ってしまった。要するに、一日も顔を出せやしないというわけ。悲劇以外の何物でもないことは、最早言うまでもないだろう。
「そこで、万事屋さんに依頼をしたいのです」
粛清任務は、私と十番隊が行うこととなっている。夏祭りという人で溢れる大イベントは、テロリストが目を付けやすいと幕府が判断し、必然的に人員はそちらに傾けられるので、頼めるのは万事屋という外部の人間でしかない。要するに、手が空いている人が居ないのだ。
新八「どういった依頼なんですか?」
「命を・・・・・・扱う、依頼だよ」
坂田「命だァ?オイオイ、確かに万事屋は何でも屋だが、殺しまで扱うたァ言ってねーぞ。そーいうのはそーいうのを生業としてるヤツに勝手に頼め」
「いや・・・・・・万事屋にしか、頼めません」
神楽「もったいぶってないでさっさと言えヨ」
神楽ちゃんが鼻の穴に指を突っ込みながらそう言ったので、私は長椅子に腰掛けたまま深く頭を下げてこう言った。
「金魚を・・・・・・私の、三代目金太郎を、取ってきてください!!」
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堕天使(プロフ) - 桜匁さん» おはる!!!返信遅くてごめんね、ありがとううう!!!!!もう夏といえば強化合宿、よりも夏といえば金太郎で行きます女隊士は(白目)コメントくれるだけでとんでもなくうれぢいよッ心からいつもあじがどヴと言いたいらヴ、期待に応えられるように頑張りまくるね!!!!!! (2019年6月7日 20時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - 私に出来るのは、これくらいの事しか無くて申し訳ないけれど、これからも更新頑張って!!! 毎度毎度の如く、応援してます!!! 最後に言わせて下さい。「この小説最高ッーー!! 尊すぎるうううう!!!」()。毎度の長文とお目汚し、失礼しました〜! (2019年5月21日 21時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - ててて、てんちゃん!!!!! ついに、ついに!! 続編おめでとうございます!!!! 相変わらず、神谷ちゃんが天使。通常運転でニヤニヤしてしまいました……!! 金魚の金太郎(三代目)ですね、私も取りに行きます。(真顔)。 (2019年5月21日 21時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2019年5月21日 21時