３９１６話 ページ27
.
「こんな長い時間外に居たら、幾ら木陰に潜んでるとは言っても日焼けしそうですよねー」
ミルクのように真っ白で、シルクのような滑らかさを誇るこの美しい肌が、大して身になるかも分からない強化合宿なんぞとやらの夏の日差しで焼けただなんて、訴えたら勝てそうである。というか、全体に負けない弁護士を雇って、裁判官を買収して、絶対的勝利を正義の元に晒してやろうとまで思えてくるので、暑さは脳には宜しくない。
丁度土方さんが気温に耐えられず、上着を脱いでいたのでそれを頭に被り、気持ちばかりの日焼け対策をした。
「ちょっとくらいは喋ってくださいよ･･･」
土方「テメーは動いてねーからンな事が言えんだよ･･････」
これだけ長い時間背中にくっ付いていると、流石に苦しいくらいにはグングンと太陽の力が強まっているので、土方さんには四つん這いになってもらったまま、私がその上で足を組んで腰掛ける。抗う事をしなくなった土方さんに対して、制限時間付きの女王になった気分に浸りながら、暇を持て余していると。
「なんか、気配を感じませんか？」
土方「あァ」
「なんか、物凄い足音、ですよね」
土方「･･････あァ」
「なんか、こ、これ、絶対に･･････」
「沖田だァア！」そこそこの恐怖と衝撃を得て大声を出した私と、確実に目が合った沖田と、慌てて駆け出し「掴まれ！！」と促す土方さん。何故だか彼は怒り狂っていて、逃げる足も自然と力が入り、振り落とされないように再び強くしがみつけば、無言の圧力が私の小さな背中にズキズキと突き刺さり続けた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
堕天使(プロフ) - リョさん» こちらこそ、わざわざ読んで下さり、こうやってコメントを送ってくれてありがとうと言いたいです、感謝しかありません、、。嬉しくて嬉しくて、だいすきです。そのコメントひとつで頑張ろうって、改めて思えます、、これからもよろしくお願いします（；；） (2019年4月10日 1時) (
レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
リョ(プロフ) - 復活してくださってありがとうございます(T_T)これからもずっとずっと楽しみにしてます！更新、無理せずに頑張ってくださいね(^ ^)！ (2019年4月9日 20時) (レス) id: 7bd47f200d (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - てぃーえむさん» てぃーえむさんコメントありがとうございます、作者の堕天使です。！私自身もこの数には引いていて、というか、私が1番意味わかんないです、なんこれ。とてもとても腰が心配ですが、これからも更に腰が痛くなるような更新量を目指しますね、、（ハードル） (2019年4月4日 21時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 瑠々さん» 瑠々さーーーんッッ！またまたコメントありがとうございます！私もスピード大量更新をしていた時の自分に未練タラタラだったので、これからその自分に近付けるように頑張っていきたいです、こちらこそありがとうしかないですよ（；；）これからもよろしくです（；；） (2019年4月4日 21時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 橋本さん» ありがとう、、！いま抹茶ラテ味のキシリトール食って吐きそうです（？）とにかく沢山ありがとう！その気持ちだけでも充分嬉しいけど、時間がある時に！！！とても！！！とてつもなく暇だったら！！ね！それでいいから！！ね！！（図々しい）だいすき (2019年4月4日 21時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：堕天使
| 作成日時：2019年3月31日 22時
