3803話 ページ10
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近藤「えーそれでは皆!仮入隊だからと言って手を抜かず、今日から一週間、本当の仲間として一緒に戦おう!!」
──選手宣誓みたいな大きな声で、仮入隊は幕を開けた。
八月なのに夏休みの目処は立っておらず、ただひたすらに仕事三昧である。早朝六時前、大勢の初対面よ人間が屯所へと集まって、それはそれは圧巻の景色。まずは自分の配属先を確認し、隊ごとに別れてスケジュールを頭に入れるのだが、こんなに人数が居ると正直萎えたり。
何せ、私の班が個性のバーゲンセールだからだ。
既に頭を抱えて顔を上げたくはない。
宿息子「Aさぁん!」
坊や「・・・何でしゃがんでんだあのババア?腹でも壊したんだべか」
朝礼を終えて、手を振りこちらに向かって来たのは宿息子と反抗期坊や。片や特別推薦枠なので、直属の部下になるのにはまだ疑念は抱かないけれど、偶然にも仲良し幼馴染二人がセットで来るとは予想外。
でもまあ宿息子は物凄い良い子なので、坊やの世話を任せられる、頼り甲斐のあるヤツだろう。
問題は、ここから。
ボウ「お、お久しぶりです」
アナ「・・・・・・」
「久しぶり!一週間、頑張ろうね!」
ボウ「はい!」
アナ「・・・・・・」
「・・・・・・」
・・・・・・ダメだ。目すら合わせて貰えない。
再びそのばにしゃがみこみ、頭を抱えると「あ、えっとその、ヨ、ヨ、ヨロシクオネガイシマス・・・」と今度は最後の一人が蟻のような小さな声で挨拶をした。
「えっとー・・・君はその、女の子?」
「いぇっ・・・いえ、オ、オトコ・・・・・・です・・・・・・」
「あー男・・・の、娘・・・?」
「チ、チガ・・・・・・す・・・・・・オ、オトコです・・・・・・す・・・・・・せん・・・」
見ての通り、非常に扱いにくい人らが集まってしまった。
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堕天使(プロフ) - リョさん» ありがとうございます、ご期待に添えるかどうかはわかりませんが、自分なりに頑張ってみようと決意しました、応援よろしくお願いします、(;;) (2018年10月24日 18時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
リョ(プロフ) - このお話本当に大好きなのでこれからもずっとずっと読み続けたいです(>_<)更新待ってます(^ ^)! (2018年10月24日 0時) (レス) id: 7bd47f200d (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - めええいさん» ありがとうございます、!私も読んでくださる貴方が大好きです、これからもよろしくお願いします! (2018年10月23日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - かんなさん» ありがとうございます…、気長にお待ちください、頑張ってみます! (2018年10月23日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 鳥夢さん» いつもいつもいつもいつも、本当にありがとうございます。私も今、めちゃくちゃお腹すいてます、バイト中お腹なりすぎて、お客さんに変な目で見られました、仲間ですね、(違う) (2018年10月23日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2018年10月22日 22時