3823話 ページ30
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待ちに待った一日目の夕食時。誰よりも疲れた自信がある状態で、白米をいつになく大盛りにして貰えば「頑張ったね!お疲れ様!」と女中のおばちゃんが声を掛けてくれた。今は、何よりも心に沁みる。
記念すべき一日目の終了と言えど、主要隊の隊士達は覚えなければならない仕事や夜間見回りなどがまだ残っているらしい。ドンマイ。
土方「A、テメーも班長として、何かしろ」
「また一段とざっくりとした命令ですね。イヤですよ」
土方「班長がそんなんだと、班員もそんなんになっちまうだろーが!!」
「その"そんなん"とは何ですか!!言わせてもらいますけど、副長が"そんなん"だから私も"こんなん"になっちまったんだと思います!!」
土方「誰が"そんなん"だ!!」
マヨネーズの魔神がギャーギャー騒ぐものだから、すっかり食堂内の視線は私に向けられてしまい、注目を浴びたくないから溢れまくるオーラを留めようと頑張っているのに、その努力は水の泡となる。
仕方なくA班は、道着に着替えて稽古をする事に決めた。
沖田「いいかテメーら。よく覚えとけ。あんなんにだけはなんじゃねェ」
「「誰が"あんなん"だ!!」」
ガハハと笑いに包まれたものの、不本意極まりないというか何というか。まあ兎にも角にも、真選組が騒がしい組織だというのは伝わってくれたのではなかろうか。不本意極まりないけど。
それを良しと断定するかは別として、葬儀後レベルの暗さを保ち続けている職場よりかはマシと捉えられるくらいのメンタルを、隊士達には持って欲しいところだ。
「えー筋肉スッゴ〜い!」
「あたしにも触らせて〜!」
「そんなことより土方さん。アレは何ですかね」
土方「あ?知らねーよ。お前ら女特有の・・・」
「私も女の子に囲まれたいんですけど!!」
土方「そっちかよ!!」
朝食よりはゆっくりと食事をするのが許されているからか、隊ごとに固まっていた席もバラバラになってきて、それぞれの場所で親睦が深まっていた。女の子が居るとやっぱ違うなあ、と気持ちが潤ってゆくのを感じて、次第に仲間に入りたくなってくる。
「一発勝負をかけるか」
沖田「アンタのその自慢の脂肪を褒めて貰うんですかィ?醜いったらありゃしねェ」
「どこに脂肪があるってんだガキコラ!!」
沖田「本来あるべき所に返してやれよ、住処がぺったんこですぜ」
「表出やがれカス!!」
宿息子「Aさん、腕立て伏せ二百回っス」
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堕天使(プロフ) - リョさん» ありがとうございます、ご期待に添えるかどうかはわかりませんが、自分なりに頑張ってみようと決意しました、応援よろしくお願いします、(;;) (2018年10月24日 18時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
リョ(プロフ) - このお話本当に大好きなのでこれからもずっとずっと読み続けたいです(>_<)更新待ってます(^ ^)! (2018年10月24日 0時) (レス) id: 7bd47f200d (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - めええいさん» ありがとうございます、!私も読んでくださる貴方が大好きです、これからもよろしくお願いします! (2018年10月23日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - かんなさん» ありがとうございます…、気長にお待ちください、頑張ってみます! (2018年10月23日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 鳥夢さん» いつもいつもいつもいつも、本当にありがとうございます。私も今、めちゃくちゃお腹すいてます、バイト中お腹なりすぎて、お客さんに変な目で見られました、仲間ですね、(違う) (2018年10月23日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2018年10月22日 22時