【銀魂】女隊士と愉快な仲間達７５

３５５５話 ページ49

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時は過ぎ、夕食の時間を迎える。
名台詞問題は解決しないまま強制的に議論終了させられてしまい、いつか訪れる次回にお預けとなったのだが、私は今にでも再開させたいと目論んでいた。

今夜は炊き込みご飯がメイン。昨日は五穀米だった。最近は実に健康的な夕飯が続いている。出汁が浸透していることにより際立つ素朴な味付けは、日本人として生まれたことを誇りに思えてくるようだ。

そこで私は、とある事に気付く。



「そうか･･･！名台詞が生まれなかったのは、私という人間が主人公のこの物語の、コンセプトが定まっていないからだ！！」

土方「またその話かよ」

「料理漫画の主人公と、少年漫画の主人公の台詞が同じな訳が無いんですよ！！つまり、まず私が決めるべきはこの物語が何系なのかってことです！！」

沖田「で、何系なんですかィ」

「････････････美少女系」

土方「自分で自分の首絞めてんじゃねェか」



確かに、美少女系の漫画だから名台詞が決まらないのも頷ける。恋愛でもなく、戦いでもない、あくまで『美少女系』であるから、こんな悩みが生じるのだ。なるほど、と一人納得して「ならば新しきジャンルを開拓せねば･･･」と再び腕を組む。



「美少女系の名台詞･･･何か良いのありませんかね」

沖田「月に代わってお仕置きよ」

「んー、良い線行ってるけど、パクリはダメ」

沖田「月に代わってお仕置きしてください」

「つーか私と月に関連性無いじゃん」

沖田「ご主人様に代わってお仕置きしてください」

「いやお仕置きから離れろや！！エ□漫画の名台詞決めたい訳じゃねェんだよ！！」



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