【銀魂】女隊士と愉快な仲間達７２

３４１０話 ページ43

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☆ ？side ☆



三ヶ月に一度、高崎主催の集会が行われていた。
主催者本人は大体が通話での参加だったのだが、一度だけ顔を出した事があり、物珍しさに目で追った。

もしもその時、そんな彼と遭遇しなければ。
今後一生涯、ここまでの後悔をする事も無かったであろう。



「どうだ？順調か？」

「ええ、まあ･･･。少し、気になるところはありますが」



仲山が高崎に、何かを相談していた場面。
たまたま居合わせてしまったが為に、思わず身を隠して出て行くタイミングを失った。「志田が、完全に真選組に入れ込んでいると思われます」と、突然自分の名前が出てきて、ビクリと肩を震わせる。



「何をそんなことで」

「すいません･･･ですが、やはり」

「何のための人質だ？あるものを利用しろといつも言っているじゃないか」



人質、とは誰の事を指すのか、さっぱり分からなかった。
最初は姐さんだと思ったけれど、彼女は観察対象者なので当てはまらない。そこまできたら、推測は容易い。俺と関わりのある人間なんて、この世でたった一人しかいないのだから。



「と、うさん」



父が、人質。
それは何を意味するのか。答えは簡単だ。
利用されていた。そもそも、ボランティアなんてものは無くて、使い勝手の良い人間を探していた。ただそれだけだったのだ、と。

仲山という男に出会ったおかげで、良くも悪くも世間を知れた。その部分に関しては感謝してもし切れないと、思う。でもそのせいで、答えを導き出す最善のルートを、こんなにも早く見つけられるようになってしまっていた。



「これ･･････」



今、まさに今抱いているこの感情は、俺が姐さん達にしているのと全く意味が違わない。行為がバレてしまった時、姐さん達真選組は、こんな気持ちになるのだ。

裏切られた。そんな単純な言葉さえ、口に出来ないところへ足を踏み入れてしまっているだなんて。



「泣くことも、出来ひんやないか」



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