【銀魂】女隊士と愉快な仲間達６９

３２５９話 ページ26

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「･･････やべ、寝てた」



目を開けば、ぐるぐると視界が回る。
妙な気持ち悪さを覚えながら起き上がれば、辺り一帯はアルコールの匂いが充満していて、吐き気すら訪れた。掛け時計に視線を送ると、案の定夜中であり、大宴会が行われていた大部屋には少しだけ片付けた跡が残るだけで、人っ子一人居ない。

いつの間にか解散でもしたのだろう。
なんて勿体無い事をしてしまったのだ。
久しぶりに羽目を外せる機会を設けたのに、寝落ちするだなんて。

･･･それにしても、よく私をこのまま放置したな。



「取り敢えず録画してた志村どうぶつ園でも見るかな」



年が明けて、録画残量はゼロに等しいくらいに溜まりまくったテレビ番組。最早、見尽くせるとも思えないところまで来てしまった。

動物とは、最高の癒しである。あくまで個人的意見なのだが、画面上で愛らしさを放出しているコイツらは最上級に可愛い。実際に会うと笑えなくなる場合もあるけれど、画面を介して見る分には一向に構わない。



「つーか、お腹空いたな」



お酒を飲むばかりで、食べ物という食べ物は殆ど口にしていない事を思い出し、カップラーメンでも作ってみようかと考える。ただ、見始めてしまった天才チンパンジーの映像を、わざわざ一時停止してまで食堂に出向く気はさらさらない。

この世には、携帯電話という名の便利な道具が存在する。
私はそれを駆使する事に決め、電波を飛ばした。



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