【銀魂】女隊士と愉快な仲間達６９

３２３９話 ページ6

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☆ 桃太郎side ☆



タコ男こと志田は、仲山を殺した。
そして、姉貴を庇って死んだ。

正直言うと、アイツがあそこまでの働き者だったとは知らなかった。命を懸けて仲間を守るような奴だとは思っていたが、あの日のアイツの働きっぷりは驚くしかない。

内通者だったのも、驚きを隠せない。
しかも、一番最初に内通者として送り込まれたのがアイツらしい。その他は元々隊士だったのに寝返ったとか、タコ男のようにそもそも敵だったとか。



桃太郎「･･････っ」



何より許せないのが、内通者だった九名全員が身内を人質に取られ、弱味を握られていたという事実だ。誰一人として望んでその道を選んだ訳では無かったのである。

姉貴が一度自我を失ったのは、高崎が裏と手を組んで作った薬によるものだったのだが、それの試作品を内通者になった人間が飲まされ、徐々に洗脳されていった。真実とは、時に残酷でしかない。
米澤のあの性格が、良い例だと副長は告げた。



桃太郎「何で今日に限って、晴れるかなあ」



気持ちは真っ暗闇を突き進む。なのに意味なく晴れ渡る空は、焦りと不安をかき消してはくれない。

アイツの人質は、父だったと聞いた。実質、姉貴も人質と変わらなくなっていたのかも知れない、と俺は思う。



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