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3229話 ページ44

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呆然とするとはこの事を言うのだろう。
何も出来ずにただ戸惑うしかなくて、言葉すら出ない。喉に引っかかって出てこないのではなく、脳が上手く処理出来ていないからか、ひたすらに真っ白だ。

それに反して真っ白に染まっていた地面は、赤く斑点が浮かび上がる。そんなの誰も望んではいなかった。

先程までの自分は、自分ではない。
だから、自分がやってしまった訳ではない。
・・・・・・そんな言い訳は、通用しない。



「えっ・・・?」

土方「し、志田、何でお前が此処に」

「志田・・・やはりお前は、」



仲山は、タコ男を知っているようだった。それも、名前だけ知っている仲では無いと感じるのだが、気の所為だろうか。気の所為であって欲しいという本音は、声に出せない。

横腹を押さえて、ドクドクと流れ続ける血を少しでも少なくしようと力を込めている。目の前が霞んできた理由は明白だ。



タコ男「説明して欲しいのはこっちの方や、仲山・・・っ。何で、何で姐さんが・・・副長刺し殺そうとしてんねん・・・」



ゆっくりと歩き始めたタコ男は、仲山の方へ向かっていった。守るように囲うも"元"仲間の一人である米澤くんは「志田さん、これはアンタを試す為でもあったんスよ」と軽い口調で笑う。

「・・・そやろな」と顎に滴る血を拭うと、グッと握り締めて作った拳を思い切り米澤くんの頬に当てた。



「志田。お前が真選組に情が移ったのは薄々気が付いていた。だから今回、お前には知らせずこれを実行したんだが・・・これで確信したよ」



訳が分からない。
真選組に情が移った?お前には知らせず実行した?
何が何だか分からない。分かりたくない。

苦しそうに顔を歪めながら「副長、姐さん連れて逃げてください」と振り向いた。顔色が、見る見るうちに悪くなっている。
ダメ。嫌だ。やめて。言わないで。分かりたくないんだ。理解したくないんだ。



土方「志田、お前・・・」

タコ男「・・・・・・黙っててすいません、そのまさかです。なので、さっさと逃げてください」



眉間に皺を寄せたまま無理矢理口角をにっと上げて「はやく」と呟く。すると土方さんは私に近寄り、脇に手を潜らせた。そしてその姿を見て、再び仲山達の方を向いてしまう。



「ひ、土方さん?貴方は、馬鹿なんですか?」

土方「・・・・・・」

「嫌です、嫌です絶対に嫌です!!タコ男!!違うよね・・・?違うんだよね、違うって言ってよ!!」

タコ男「・・・・・・」



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設定タグ:銀魂 , 女隊士   
作品ジャンル:ギャグ
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堕天使(プロフ) - 今回のシリアスは、話が話なだけに皆様の反応が心配で心配で、コメントを見るたびに励まされて頑張ろうってなって、なのに更新しないでコメ返もしないで放置して…反省します。これからもハラハラドキドキさせられるように、頑張ります!!!!よろしくお願いします!! (2018年3月19日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 要約するとひたすらありがとうでいっぱいです。ありがとうございます。コメントが来る度にちらちら見てました(何故返さない)リクエスト、了解致しました、それこそ遅くなりそうですが気長にお待ちください…(頭抱え) (2018年3月19日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 皆様、たくさんのコメントありがとうございます!そして、返信するのが遅すぎて一括でやるはめになってしまって申し訳ございません。一人一人返したいのは山々なのですが、連続で操作すると占ツク自体が重くなりそうなので今回は気持ちだけお家に訪問してるつもりで… (2018年3月19日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
千鳥(プロフ) - 文字数ギリギリの長文失礼しました。 (2018年3月6日 17時) (レス) id: 042eec4381 (このIDを非表示/違反報告)
千鳥(プロフ) - タコおおお!!!名前がない隊士が死ぬのとは訳が違う!死なないでえ!またタコ男も含めた真選組のギャグが見たかったァ!これだけ長い小説だからこそ読者である私達もオリキャラへの愛が生まれて、死んだ時の悲しさが増すんだろうなって思ったよ。続編楽しみにしてる! (2018年3月6日 17時) (レス) id: 042eec4381 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:堕天使 | 作成日時:2018年2月10日 17時

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