3219話 ページ34
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☆ 山崎side ☆
山崎「良いんですか、副長」
怪我を負っている自分を気遣い、珍しく運転をしている副長の姿を見ながら呟いた。俺とパトカーに乗って移動する際、必ず運転席に座っていた為、何もしないのが若干落ち着かない。
半分だけ窓を開き、吐いた煙は全て江戸の空気に混ざり込んでいく。助手席からの景色は、やけにキラキラとしたイケメンオーラを感じるけれど、少しの不安の色を見つけた。
土方「何がだ」
漸く声を発したかと思えば、惚けた言葉。
「何がって・・・沖田隊長の事ですよ」と続けると「アイツが何だ」と副長も続けざまにおとぼけを始める。
土方「犯人は俺にだけメールを送信してる。あの後も、何件来たか分からねェ」
山崎「えっそうなんですか」
土方「全て挑発させる為のモノだ。よっぽど俺を怒らせてェんだろ」
山崎「・・・だから、一人で?」
「危険ですよ」そう言いかけた。
何人居るかも特定出来ない戦場。それも、敵の陣地に一人で向かうのは流石に無茶だ。準備は可能なのだから、数を揃えて行った方が負ける確率はぐんと下がる。
でも、副長だってそれは理解している筈なのだ。
つまりは、意図がある。覚悟がある。
土方「お前、何か勘違いしてねェか?」
山崎「・・・・・・え」
土方「いつ誰が一人で行くっつった?俺ァ総悟を外しただけだ」
山崎「・・・・・・この雰囲気でそうなると、それもそれでビビりか、みたいな感じになるような」
土方「ビビってねェわ」
山崎「実は震えてたんですか。実はガチガチに装備固めて行くつもりしてたんですか」
土方「テメェAに似てきたな」
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堕天使(プロフ) - 今回のシリアスは、話が話なだけに皆様の反応が心配で心配で、コメントを見るたびに励まされて頑張ろうってなって、なのに更新しないでコメ返もしないで放置して…反省します。これからもハラハラドキドキさせられるように、頑張ります!!!!よろしくお願いします!! (2018年3月19日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 要約するとひたすらありがとうでいっぱいです。ありがとうございます。コメントが来る度にちらちら見てました(何故返さない)リクエスト、了解致しました、それこそ遅くなりそうですが気長にお待ちください…(頭抱え) (2018年3月19日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 皆様、たくさんのコメントありがとうございます!そして、返信するのが遅すぎて一括でやるはめになってしまって申し訳ございません。一人一人返したいのは山々なのですが、連続で操作すると占ツク自体が重くなりそうなので今回は気持ちだけお家に訪問してるつもりで… (2018年3月19日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
千鳥(プロフ) - 文字数ギリギリの長文失礼しました。 (2018年3月6日 17時) (レス) id: 042eec4381 (このIDを非表示/違反報告)
千鳥(プロフ) - タコおおお!!!名前がない隊士が死ぬのとは訳が違う!死なないでえ!またタコ男も含めた真選組のギャグが見たかったァ!これだけ長い小説だからこそ読者である私達もオリキャラへの愛が生まれて、死んだ時の悲しさが増すんだろうなって思ったよ。続編楽しみにしてる! (2018年3月6日 17時) (レス) id: 042eec4381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2018年2月10日 17時