【銀魂】女隊士と愉快な仲間達６７

３１８２話 ページ45

.
☆ 山崎side ☆



ただ、良いニュースもある。
シリアスモードで発動される一切笑えない副長のボケとは思えないレベルのボケも、若干緩和されるであろうニュースだ。安心しろ、と大々的に言える程のものではないが、恐らく悪いニュースよりはマシな感情になれるのではないだろうか。

疑心暗鬼になっている隊士達が、何の変化も見い出せずに終わりを迎えた会議の後、数名で集まっている所を目撃したのだ。

これを良いニュースと言えるのは、監察としての使命を普段から全うしているからかも知れない。所謂、職業病と言われるヤツ。



「見ちゃったんだよ、俺」



彼らが内通者で「一旦作戦会議しといた方が良くね？」という形で集っていたのならば、話は早い。けれど、そうではなく主婦の井戸端会議的モノらしい。

ここで謎が一つ生まれるのは、お分かり頂けるだろうか。何故、その有力な情報となり得る可能性のある話を、会議の時に言わなかったのか、である。

理由によっては咎めるべき事項だが、今ここで「御用改めである、山崎退だァ！！」なんて警察手帳片手に飛び出してしまえば、情報を話してくれなくなる気しかしない。何たって、会議で言うのを躊躇ったような奴だからだ。

なので、真選組監察エースとして、息を潜めた。
ゴクリ。慣れている筈なのに緊張してしまい、生唾を呑む。その音が聞こえていないか心配になる程、その場の空気は張り詰めていた。



「副長が･･･副長が前にAさんに告ってたのを」



･･････それ、今言う事かァアアア！！



.

３１８３話→←３１８１話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す