3135話 ページ46
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襖には『開けた奴は殺す』という紙や、立ち入り禁止のテープ、御札など、開けたくなくなるような物ばかりが貼ってある。それでもプレゼントを届けるのがサンタクロースの使命なので、負けたくはない。ただ、死にたくもないので土方さんを先に行かせた。
土方「よし、開けるぞ・・・」
ミンミンによる説教が行われた際、見捨てた事を相当反省しているようで、文句を言いつつ襖に手を掛ける土方さん。口では「頑張れ」と応援しているが「ちょっとだけ痛い目に遭って」という本音もある。
襖をゆっくりと開くとまずは豪速球のバレーボールが飛んできた。それを得意の反射神経で躱し、中を確認する。三秒ごとに飛んでくる事を掴んで避けながら「今のうちにプレゼント置け!」と私に指示するので「了解!」と私も覚悟を決めた。
けれど一筋縄では行かず、至る所に散りばめられたトラップは、素早く倒れていくドミノのように止められない。ナイフやらハンマーやらオノやらが飛んできて、完璧に殺しにかかっている事が分かった瞬間、今すぐ逃げ出したくなる。そのくせ真っ暗なので、研ぎ澄まされた勘で躱す他無い。
「死ぬ死ぬ死ぬゥウウ!!」
土方「さっさと置け!もうその辺に置いとけ!!」
「これ確実にケーキぐちゃぐちゃ!!待って!!ティッシュ無くなったァアア!!」
土方「何で確認しとかないんだよ!!」
「布団が見当たらない!!布団どこですか!!あれ、こんなに広い部屋でしたっけ!?」
土方「知らねェよ!!ケーキだけでもパッとおけって!!」
「ヤバいヤバいヤバい!!足の痺れが治ったばっかだから震えてる!!」
土方「ティッシュ要らねェから早く置けっつってんだろ!!」
「ティッシュじゃなくて足が!!足が痺れてたから!!・・・うわっ!!何か蹴った!温かい何かを蹴っちゃった!!」
土方「一旦撤退するぞ!!」
「わァアア!!これ絶対に死体!!死体の感触!!」
沖田「テメェらも死ねェエエエエエエエエ!!」
「「ギャアアアアアア!!」」
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堕天使(プロフ) - あむねしあさん» マジですか、急な設定追加に物凄く不安でした笑 ガンガンやります。笑 (2018年1月7日 15時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 千鳥さん» いえいえ!私なんかのコメントで良ければなんぼでもしますよ!!小説、覗かせて頂きました!まだじっくり読めてないので読んだ時はコメントしますね!笑 なんのお手本にもなりませんが、更新、お互いがんばりましょう!! (2018年1月7日 15時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - monicaさん» あけましておめでとうございます!そう言っていただけるとタコ男も喜んでいると思います…!何より私が嬉しすぎました。笑 沢山のコメント待ってます!甘い沖田、了解ですd('∀'*) (2018年1月7日 15時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - ゆうさん» わーあけおめです!!笑 そしてお久しぶりですー!こちらこそよろしくお願い致します! (2018年1月7日 15時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
あむねしあ(プロフ) - 男ミンミンがドツボで困ります。良いぞもっとやれ。 (2018年1月7日 12時) (レス) id: 18592075da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2017年12月26日 23時