【銀魂】女隊士と愉快な仲間達６６

３１１９話 ページ30

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「ひ、ひ、土方さん･･････その、寒くて死にそうです･･･」

土方「やっと起きたか。もう少しで屯所着くから近藤さん羽織っとけ」

「やだ･･･獣臭い･･･」

土方「我慢しろ」

近藤「ねえ、俺起きてるよ？二人共酷過ぎない？」



何だかんだできちんとソリを引いてくれる土方さんは優しいのだろうけれど、トナカイ役は嫌がってくれないと運ばれる側としては楽しくない。嫌々ソリを引くからこそ、立場が上になった気がして嬉しいのだから。
そんな事を口に出せばきっと生き埋めにされるので、黙って近藤さんで暖を取る。



「近藤さん、妙ちゃんの事を沢山考えてください。そして熱くなってください。そうすれば身体から発される熱で暖かいです」

近藤「分かった、やってみるよ」

「ただいやらしい顔はしないでくださいね、吐き気がするんで」

近藤「うん、努力する」

「ダメ、もうその顔が何かしてる顔」

近藤「え、か、かなり難しいな」



ニヤニヤしてるので頬をビンタして、屯所までの道のりを進む。寒過ぎて会話が無くなってきた辺りで近藤さんは「万事屋には行かなかったのか？」と聞いてきた。



「何でここで旦那が出てくるんですか」

近藤「いや、未だに仲直りしてないって噂を聞いたから」

「･･････まあ、それもあるんですけど、あの人クリスマスプレゼント使わないんですよね」

近藤「何をあげたの？」

「一日注文し放題券とか、一つだけ命令出来る券とか。旦那には金を掛けたくないなといっつもこんな感じにするんですけど、一回も使ってくれた事が無くて･･････はい、ビンタ」

近藤「何で！？」

「いやらしい顔をしてたからです」



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