３１０６話 ページ17
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「な、なるほどね、昆布ね、確かに"ぶ"で終わるもんね」
「君達、昆布忘れるなんてどうかしてんなァ！これだから最近の若い者は」
「昆布忘れただけでそんなに言いますか普通」
昆布愛が人の倍はあるであろう店主のおっちゃんは、私がちくわぶについて語るのを遮ってまで昆布を語り始めた。タコ男もこんな気持ちで私の話を聞いていたのかなあ、なんて思うと何故だか申し訳なくなってくる。
「そういうタコ男はおでんの中で何が好きなの？」
一通り話し終えたのか、満足した様子のおっちゃん。その隙に質問をしてみた。すると少し間を置いて「牛すじ串ですかね」と答え、お酒をグイッと飲み干す。
「あー美味しいよね牛すじ」と頷いてみれば、珍しく遠くを見つめて「毎年、俺の誕生日に親父と食いに行ってたんです」と笑った。
タコ男「うち、めっちゃ貧乏やったんで、そんなに贅沢は出来なかったんです。しかも父子家庭で、親父はずっと働きに出てたから、いっつも一人で飯食ってました」
「･･････そうなんだ、初耳」
タコ男「でも誕生日だけは必ず外食に連れてってくれてたんですよ。まあ、外食っつっても金が無ェんで、近くにあるおでん屋台が限界だったんですけど」
そう言えば、タコ男がこうして自分について話すのは初めてだった。今まで聞いた事が無くて、というかタコ男自身話そうとしていなかったようにも感じた。いつも姐さん姐さん言ってくるくせに、自分については一切触れるなオーラを出していたので、心を開いてくれた気がして少しだけ嬉しい。
タコ男「そこで食う牛すじ串がめっちゃ美味かったんです。関西ならではの薄口の出汁で、今でも忘れられへん味なんスよ」
「･･････」
タコ男「一年で唯一親父と会話出来る時間だったから、冬が待ち遠しくて･･････って、何で号泣してんスか！？」
「苦労してたんだねえ･･･っ！おいで、ぎゅーしてあげる！」
タコ男「やっやめてくださいよ調子狂う！」
「ヤン坊、今日はたんまり食ってけな･･･っ！！サービスすっから！」
タコ男「おっちゃんまで･･･つかヤン坊って誰」
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堕天使(プロフ) - あむねしあさん» マジですか、急な設定追加に物凄く不安でした笑 ガンガンやります。笑 (2018年1月7日 15時) (
レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 千鳥さん» いえいえ！私なんかのコメントで良ければなんぼでもしますよ！！小説、覗かせて頂きました！まだじっくり読めてないので読んだ時はコメントしますね！笑 なんのお手本にもなりませんが、更新、お互いがんばりましょう！！ (2018年1月7日 15時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - monicaさん» あけましておめでとうございます！そう言っていただけるとタコ男も喜んでいると思います…！何より私が嬉しすぎました。笑 沢山のコメント待ってます！甘い沖田、了解ですd('∀'*) (2018年1月7日 15時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - ゆうさん» わーあけおめです！！笑 そしてお久しぶりですー！こちらこそよろしくお願い致します！ (2018年1月7日 15時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
あむねしあ(プロフ) - 男ミンミンがドツボで困ります。良いぞもっとやれ。 (2018年1月7日 12時) (レス) id: 18592075da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：堕天使
| 作成日時：2017年12月26日 23時
