【銀魂】女隊士と愉快な仲間達６６

３１００話 ページ11

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土方「A、起きろ。そしてこれを見ろ」

「見ません。心当たりがあり過ぎるので見ません。起きません」

土方「優しく言ってるうちに指示に従っとけよ。俺だって朝から声を荒らげるなんて望んでねェんだから」

「本当に優しかったら刀を抜く音なんて聞こえない筈ですけど」

土方「良いからさっさと起きろッ！！」

「いーやーだァァァア！！」



毎朝叩き起される私は、廊下を歩く足音で土方さんが来ている事を察知出来るという能力が身に付いた。まあ土方さんの場合、足音の前に殺気が立っているので、ピリピリと肌がそれに反応し、すぐに分かるのだけれど。

チラリと見えた時計はまだ五時。この時期の五時は夏の五時よりも嫌な五時であり、起きたくないという気持ちは普段の倍だ。なのに怒っている土方さんは布団を剥ぎ取って、私の寝間着の襟を掴み、机の前に強引に立たせた。



土方「見えるか？これ」

「見えません」

土方「さっさと目ェ開けろ」

「私の中の私はまだ寝ているので、何か目が開かないんですよねー」

土方「一生開けねェようにしてやるぞ」

「すいません、間違えました、超見えます、今の視力はサンコン超えてます、すいません」



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