3078話 ページ37
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坂田「・・・・・・何で付いて来んだよ」
「旦那に付いて行ってる訳では無く、目的地の進行方向がたまたま同じなだけですので黙れ」
坂田「お前が黙れ」
「旦那がもっと黙れ」
坂田「お前がそれ以上に黙れ」
「旦那がもっともっと黙れ」
何千回でも何万回でも続きそうな終わりの見えないやり取りを繰り広げながらも、目的地へ着々と近付いている。まあ進行方向が同じと言うか、恐らく目指す場所も同じなのだけれど、それは黙って旦那に黙れと告げる。
目に入ったコンビニで肉まんを買いたくなったが、この口論を止めてまで行くと負けを認めた形になるので諦める。
口論を止めて一旦待たせて肉まんを購入し、再び黙れと告げるのは、所持金がゼロに近いであろう旦那を深く傷付けるには打って付けの方法なのでは無いかという考えも過ぎったが、今月はちょっぴり出費を抑えたい。
でもたかが肉まん一つの出費を気にするようでは、寧ろ私の元お嬢様のプライドが傷付けられる。
そうして私は「旦那が黙って止まれ」と手首を掴んだ。
坂田「は?止まれ?」
「はい。ちょっと肉まんを買ってくるので、お待ちください」
坂田「おっなるほど。今日は寒ィしそりゃ名案だ」
「ですよね、じゃ待っててくださいね」
よし、これで戻って来た時に「買うとは言ってない黙れ」と言えば会心の一撃を食らわす事が出来る。勝ったも同然と確信して踵を返すと、どうやら浮かれて足がもつれ、躓いたようだった。
「うぐッ」
坂田「肉まん如きでテンション上がって躓くってどこの幼稚園児だ」
「は、腹・・・ッ、腹に・・・ッ」
坂田「俺が居なきゃ転んでたな。恥かかなくてヨカッタネ、これはあんまん二つだろ」
「いやだからァッ!!これ支えたって言いませんから!!木刀で腹ぶっ刺しただけですから!!こっちの方がリスク高ェだろ穴空いたかと思ったわ!!」
坂田「無視しなかっただけ有難ェと思え」
「無視された方が痛み少なかったと思います!!」
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堕天使(プロフ) - 夜兎姫・ルナさん» ありがとうございます!書き直し、いつかやるとは思ってましたけどね、かなり笑いました笑 勿論読ませていただきます!行ってきます!笑 (2017年12月25日 19時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - まろんすけさん» 優しいお言葉ありがとうございます!来年も頑張ります!温かい紅茶を飲みながら暖をとってます笑 まろんすけさんも、風邪にはお気を付けて!笑 (2017年12月25日 19時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - ミズキさん» いえいえ!こっちこそ素敵な作品に出会えて感謝したいくらいですよ(*´∀`*) (2017年12月25日 19時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
夜兎姫・ルナ(プロフ) - 銀魂とD.Gray-manのコラボ作で、亀更新ながらも書いているものです。感想を聞かせてもらえると、大変嬉しいです (2017年12月25日 19時) (レス) id: db897215e8 (このIDを非表示/違反報告)
夜兎姫・ルナ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!前回のが、書き直しになったとは気がついたのは最近の話ですが笑 堕天使様、大変恐れ多いのですが私めの作品を読んでくださらないでしょうか (2017年12月25日 19時) (レス) id: db897215e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2017年12月10日 19時