3058話 ページ17
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「待っててください、おじいちゃん、今追っかけるから!!」
おじいちゃんの肩に手を置いてそう言うと、全速力で走り出す。だが走っても追いつかないのは目に見えているので、この時間この辺りを走っているであろう原田に電話を掛けながら、乗り物を探した。
「私の所にパトカーで来て」
原田『了解しました』
「何で了解出来んだよ、場所言ってないのに!」
原田『隊士全員の携帯電話でAさんの居場所が見れます』
「私ってどんだけ信用無いの!?」
入り組んだ路地を曲がってどんどん進んで行ったバイクは、既に見えない。耳を澄ましてもエンジン音すら聞こえなくなってきたので、ナンバーをメールした隊士からの特定情報が来ない限り難しいかも知れない。
そんな時、タクシーが後ろをちんたら走っていたのを見つけ、運転手に降りてもらうよう指示し乗り込む。戸惑っているようだったが、そんなの気にしてられない。ひったくりにあったおじいちゃん、如何にもお金を持っていそうだった。
「待ってろお礼の品ァアアア!!」
まだ何か貰えると決まった訳では無いのに、思い切りアクセルを踏み込む。するとバイクはもう目の前だった。まさかタクシーで追いかけてるとは思っていなかったのか、気付くのが遅れた様子。慌てて狭い道を走って行くが、負けじと追いかける。
原田『スピード出し過ぎじゃないっスか!?』
「運転中の電話で二人共始末書はダサいよね!」
原田『うっ・・・』
「まあ、こんだけタクシー傷付けてたら、どっちみち始末書コースだけど」
ならば、あのひったくり犯を多少傷付けても構わないだろう。始末書なんて最初から書く気が無いのだから。
私は、アクセルを更に踏み込み「程よく怪我しろォオオオ!!」と叫んだ。
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堕天使(プロフ) - 夜兎姫・ルナさん» ありがとうございます!書き直し、いつかやるとは思ってましたけどね、かなり笑いました笑 勿論読ませていただきます!行ってきます!笑 (2017年12月25日 19時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - まろんすけさん» 優しいお言葉ありがとうございます!来年も頑張ります!温かい紅茶を飲みながら暖をとってます笑 まろんすけさんも、風邪にはお気を付けて!笑 (2017年12月25日 19時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - ミズキさん» いえいえ!こっちこそ素敵な作品に出会えて感謝したいくらいですよ(*´∀`*) (2017年12月25日 19時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
夜兎姫・ルナ(プロフ) - 銀魂とD.Gray-manのコラボ作で、亀更新ながらも書いているものです。感想を聞かせてもらえると、大変嬉しいです (2017年12月25日 19時) (レス) id: db897215e8 (このIDを非表示/違反報告)
夜兎姫・ルナ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!前回のが、書き直しになったとは気がついたのは最近の話ですが笑 堕天使様、大変恐れ多いのですが私めの作品を読んでくださらないでしょうか (2017年12月25日 19時) (レス) id: db897215e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2017年12月10日 19時