【銀魂】転校生は幼馴染でした。【沖田総悟】

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「……白い雪のような肌に、熟れた林檎のような唇。なんと美しい姫だ」

最後の、王子様と白雪姫が出会って一目惚れされちゃう場面。

あ“−虫唾が走る。今すぐにでも飛び起きてアッパーカット食らわせたい。

……が、この役をやるのが私でよかった、という安心感もあって。

色んな感情がごちゃ混ぜになって変な顔にならないよう必死に死んだフリをしている。

「＿＿ここ、は……？」

はーいお目覚めグッドモーニング。

流石にキスはヤバい、しかしリアリティは欲しいとのお妙様から要望があったので、額と額を合わせるということになった。

＿＿＿マジで緊張するわ、このシーン。心臓がうるさい。

何事もなかったのように演技を続け、劇は終了する。あーなんか鳥肌立ってきた。

「ザキー、なんかあったかい飲み物買ってきてー」

「え、あったかいの！？」

「沖田の演技見てたら寒気してきた」

「あぁ……じゃあ適当に買ってくるね」

「あざーす」

なんだかんだパシられてくれるザキは良い奴だ。

……コレ、本番大丈夫かな。

なんて思っていると総悟がやって来た。
「坂田、顔色悪いけど大丈夫かィ？」

「君が似合わない台詞を喋ってくれるお陰で心身ともに異常を来たしているよ」

「文句は脚本書いた奴に言いやがれ」

「……書いたの誰？」

「志村の姐御」

「……諦めマス」

ちょうどそこにお妙と担任がやって来る。

「Aちゃんも沖田さんも上手だったわ。本番もこの調子で頑張りましょうね」

「い、いえ、お妙様の方がお上手でございました……私など足元にも及びませんので……」

「嫌だわ、そんな謙遜しなくてもいいのよ？ そうでないと私の見る目が無いように思われてしまうじゃない」

「お褒めの言葉ありがとうございますッ！！」

怖い怖い怖い。目が笑ってないのマジで怖い。

土下座せんばかりの勢いで頭を下げる。

「沖田さんもお上手……でした、よ？」

「あっはい、ありがとうございます」

ほら総悟も敬語になってるよ。姐御マジ怖いよ。

＿＿と、ここで黙っていた担任が口を開いた。

「……やっぱ坂田、もう少しスカートの丈上げねぇ？」

「訴えますよ」

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