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(沖田side)
「やっべ、マジ可愛い……」
神威は高杉のところ、土方は近藤さんのところ。つまり一人。
自分以外誰もいない静かな部屋で、俺は思わず呟いた。
俺の視線の先には、楽しそうに鹿にせんべいをやっているAの写真。
あ、マジで盗撮とかじゃねェから。んな近藤さんみてーなことしねェし。
＿＿それにしても、可愛い。マジで。天使。無理。
こんなに俺は語彙力が無かったか、と思いつつスマホを投げ出す。
「あー……」
無慈悲にも季節は廻り、もう秋になる。Aが転校してきたのが春の終わり頃だったので、もう半年近くは一緒に過ごしている計算だ。
結局、未だに「幼馴染だった」ということを切り出せず、普通に仲の良い異性友達として毎日を過ごし、挙句の果てには夏祭りで大ゲンカ。
チャイナとメガネの姉貴には「女心を分かれ」と散々叱られ、土方コノヤローには「もう少し素直になれよ」と哀れみの視線を向けられ、担任には「えー、上手くいってないの？」とニヤニヤされる始末。
その上、どいつもこいつも口を揃えて「早くくっつけ」と催促してきやがる。
一番焦ってんの誰だと思ってんだよ。取り敢えず死 ね土方。
俺自身、そろそろ決着をつけなければならないと思っている。
ただ、タイミングが分かんねェというか、なんというか。告り方が分かんねェっつーか。
だって俺、告られる側だったし。全部振ってたけど。
ここまで思考を巡らせて、あ、と声を漏らす。
……今まで俺に告ってきた奴らのセリフ、
タイミングならいくらでもあるはずだ、先に言葉だけ考えておこう。
さて今まで何と言われてきたか。思い出せ俺。頑張れ俺。
……。
『一目見たときから好きでした！ 付き合ってください！』
はいボツ。一目惚れなワケあるか。外見整ってるのは確かだが。
『すっ好きです！』
単刀直入すぎ。つか俺が噛んだら絶対A引くだろ。はい次。
『本当の彼女が出来るまででいいので、付き合ってくれませんか……？』
言語道断。Aが俺以外の奴と付き合うなんざ、俺が耐えられない。
「……ロクな奴ねェな」
この様子では参考になりそうもない。
……まぁ、とりあえず様子見で。
恋愛についてヘタレなことが発覚した俺は、結局何の解決策も見つけられないまま、考えることを放棄した。
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みーなな(プロフ) - 魁 奏さん» コメントありがとうございます！ リメイク前から見ていてくださっていたとは感激です……！ これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2019年1月29日 19時) (
レス) id: 5e50030e02 (このIDを非表示/違反報告)
魁 奏 - 初コメです！リメイクお疲れ様です。リメイク前から見ていましたが更におもしろくなっていますね。更新頑張ってください。応援してます。 (2019年1月29日 15時) (レス) id: dcbda7607c (このIDを非表示/違反報告)
みーなな(プロフ) - ペロペロキャンディさん» ありがとうございます！現在作品のリメイク中ですので暫く更新はお休みなのですが、これからも精進してまいりますのでよろしくお願いします！ (2019年1月9日 6時) (レス) id: 5e50030e02 (このIDを非表示/違反報告)
ペロペロキャンディ - 最近見たので一番面白いです！更新がんばってください♪ (2019年1月9日 0時) (レス) id: d47604c399 (このIDを非表示/違反報告)
みーなな(プロフ) - ayanekoさん» いつも読んで下さっているとは……！ありがとうございます！班のメンバー、了解しました！ (2018年11月29日 16時) (レス) id: 5e50030e02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーなな | 作成日時：2018年10月28日 18時
