検索窓
今日:23 hit、昨日:2 hit、合計:75,984 hit

4 ページ4

(沖田side)



担任が持つ六限・国語の授業が終了し、さぁ帰ろうというところで銀八に呼び止められた。

「沖田くーん、悪いんだけどノート回収してくんない? 俺国語科にいるからさ」

「なんで俺なんですかィ、日頃の恨み晴らすために土方にでもやりゃせりゃいいのに」

「本編だったらそうなんだけどさ、こっちだとゆーてマヨ方に恨みないんだよね。あと沖田くん日直だし」

そんじゃよろしくー、とアンニュイな足音を響かせ教室を出ていく銀八。

相変わらずの提出率の低さに辟易としながら回収する。ちなみに俺は出してない。

教室を出たところで、後ろから男子生徒の声が聞こえてきた。

「あの、川崎さんいますか?」

振り向くと、緊張した面持ちで入り口に立つ男子。後ろに隠された手には白い封筒。

あぁ、告白か。__ん、告白?

うちのクラスに川崎は一人しかいないはずだ。だが、うちのクラスの川崎__川崎セレナは絶対に告白されるようなタイプではない。

だってアイツ、

「んー? なぁに?」

「あ、あのっ……つ、付き合ってください!」

「うーん、ごめんねぇ。あたし、総悟くんにしか興味ないから!」

沖田総悟ガチ恋代表の、最強のぶりっ子だからな。





川崎セレナという人間を説明するのに、さほど多くの言葉はいらない。

沖田総悟__俺のことが好き。ぶりっ子。偏差値は低いが顔面偏差値は高い。

フラれて茫然自失となっている男子生徒の横をすり抜け、川崎は俺に近づいてくる。

「ねぇ、総悟くん。そろそろ一緒に帰ってくれてもいいと思うんだけどぉ」

「すいやせんが、俺には心に決めてるヤツがいるんでさァ」

「えぇ〜? ホントに?」

「ホントホント。だから帰ってくだせェ」

シッシッ、と手で払いのける動作をする。こんな冷たい対応をしても周りの奴らは「それがカッコいい!」と言うもんだから、女というのは分かんねェ。

キャーキャー言っている川崎をスルーし、国語科準備室に向かう。

Aの姿がなかったことが、少し引っ掛かった。

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
116人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 3年z組 , 沖田総悟   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みーなな(プロフ) - 魁 奏さん» コメントありがとうございます! リメイク前から見ていてくださっていたとは感激です……! これからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年1月29日 19時) (レス) id: 5e50030e02 (このIDを非表示/違反報告)
魁 奏 - 初コメです!リメイクお疲れ様です。リメイク前から見ていましたが更におもしろくなっていますね。更新頑張ってください。応援してます。 (2019年1月29日 15時) (レス) id: dcbda7607c (このIDを非表示/違反報告)
みーなな(プロフ) - ペロペロキャンディさん» ありがとうございます!現在作品のリメイク中ですので暫く更新はお休みなのですが、これからも精進してまいりますのでよろしくお願いします! (2019年1月9日 6時) (レス) id: 5e50030e02 (このIDを非表示/違反報告)
ペロペロキャンディ - 最近見たので一番面白いです!更新がんばってください♪ (2019年1月9日 0時) (レス) id: d47604c399 (このIDを非表示/違反報告)
みーなな(プロフ) - ayanekoさん» いつも読んで下さっているとは……!ありがとうございます!班のメンバー、了解しました! (2018年11月29日 16時) (レス) id: 5e50030e02 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みーなな | 作成日時:2018年10月28日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。