【銀魂】転校生は幼馴染でした。【沖田総悟】

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夏休みが終わり、待望の二学期。

全校で行った始業式の後のホームルームで神威の紹介が行われた。のだが、珍しく教室に来ていた、えーと……あの中二病っぽい人と早速絡んでいた。

神威はこの辺じゃ有名なヤンキーらしく、中二病くんとも知り合いだったらしい。

……さてさて話は変わりますが、みなさん。ただ今、３ｚの教室はいつにも増してハイテンションです。

え？ なぜかって？ ふふふ、それはですね、

「えー、じゃあ今から修学旅行の話をします。実行委員は僕、志村新八と」

「神楽アル！」

そう、待ちに待った修学旅行！ ……実行委員のメンツに多少の不安は覚えるが。

でも＿＿やっぱり気になるのは。

「ねぇ、総悟くん。良ければあたしと同じ班になってくれない？」

「気が向いたら」

「え〜、冷た〜い」

(一方的にではあるが)セレナちゃんと話している総悟を盗み見てため息をつく。

仲直りしたい。同じ班になりたい。

だけど、こうやって一歩踏み出せない状態では到底そんなこと無理だ。

二度目のため息をつくと、右隣から声が掛かった。

「どうした、ため息なんかつきやがって」

「わぁデジャヴ」

声の主は土方だった。忘れてたけどコイツ隣の席だったわ。

「……総悟と喧嘩でもしたか」

言い当てられてギクッと身を縮める。なぜそれを、と聞くと、

「部活ですげぇ機嫌悪かったんだよ。部員がお前の名前出す度に俺は総悟に殺されそうになった」

竹刀が真剣に見えたぞ、と顔を青くして言う土方。そういえばコイツも総悟も剣道部だったか。

「あー……ごめん」

「とっとと仲直りしろよ。いっつも仲良いお前らが喧嘩してると気味が悪い」

「気味が悪いって失敬な」

ハハハ、と笑う土方。くそぅイケメンは何やっても絵になるな。

「はいはい皆さん聞いてくださーい。班は男女混合の７〜８人班です。くじ引きでいいですか？」

どうやら私たちが話している間に随分進んでしまったようで、今は新八主導で班についての話をしていた。

「何考えてるネ新八。ここは実行委員と担任の独断と偏見で決めるヨロシ」

「え〜、自由で良くないですかぁ〜？」

なんだか班の決め方で揉めてるようだ。つーか神楽、独断と偏見て。

＿＿しかし結局「実行委員と担任の独断と偏見」になったらしい。

「それじゃ来週発表します。これで修学旅行については終わりです」

といって新八と神楽が壇上から降りる。

これで総悟と一緒になれたらな、と淡い期待を抱いた。

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