【銀魂】転校生は幼馴染でした。【沖田総悟】

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(Aside)



翌日。

昨日家に帰ったとき銀ちゃんは不在で、私は何を考えるでもなく使った口紅をゴミ箱に投げ入れ、ササッとやることをこなして寝た。携帯から流れる着メロも無視である。

朝起きて銀ちゃんの様子を確認すると、私が寝ていた間に帰ってきていたようだが、部屋のドアには、

「二日酔い中 そっとしておいて下さい」

という張り紙があった。

携帯に来ていた通知は三件。一つは神楽からのメールで、残り二つは総悟からの着信とメールだった。

結局どれもチェックせずに携帯を閉じる。

夏休み、残り一週間。目ぼしい地域イベントも終わり、課題も終わり、友達との約束もない。一日中暇だ。

少し外に出てみようと思い、携帯と財布だけ持って外に出た。


＊


やはり真夏、外は陽炎が見える程に暑い。

コンビニでアイスでも買おうか、と店内に入るとバッタリ神楽に会った。

その後ろには神楽とそっくりの男子。

「あ、A。偶然アルな！」

「おー、神楽。どうしたの？」

「バカ兄貴とアイス買いに来たネ」

こいつ、と言って後ろの男子を指さす。

「君がA？ 神楽から話は聞いてるよ。俺は神威、よろしくネ」

ニコニコ笑顔で手を差し出されたので、それに合わせて私も手を出し握手する。

以前神楽のお兄ちゃんの話を聞いたけど……なんかイメージと違う。もっとゴツイ感じだと思ってた。

「来週からが楽しみだな」

と言って私を見てニッコリ笑う。

来週何かあるのか？ と首を傾ける私。視線を神楽に向けると、神楽自身も首を傾げていた。

その様子を見て神威くんも首を傾げた。

「あれ、神楽には言った気がするんだけど。俺、来週から銀魂高生だから」

よろしくネ、と笑う神威くん。神楽は唖然として何も言わない。

ということは、私と同じ転校生か。

「神威くんって、今はどこ高ですか？」

「今？ 夜兎工だよ」

それと敬語と神威くんって呼び方ナシね、と口に指をあてて微笑む神威。

「そうでもしないと仲良くなれないでしょ」、とのこと。

一挙手一投足が一々絵になるなオイ。

土方がクールイケメン、総悟がドSイケメンなら、神威は爽やかイケメンといったところか。

―――あれ、ドSって誉め言葉？

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