【銀魂】転校生は幼馴染でした。【沖田総悟】

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(新八side)



志村家……というか、僕の家にて。

机に肘を立てて寄りかかり、手を口元に持ってくるポーズ＿＿ゲンドウポーズをしている人間が４人。

姉上、神楽ちゃん、土方さん、山崎さんである。

そう、彼らは「沖田総悟と坂田Aをくっつけ隊」のメンバーだ。

どうしてここでやっているのか、なぜゲンドウポーズなのか、というかネーミングどうにかならなかったのかなど色々ツッコミたいところはあるが、そんなことは置いといて。

どうやら今、沖田さんとAさんは二人でお祭りに行っているらしい。

おもむろに姉上が口を開く。

「神楽ちゃん、沖田さんから連絡は」

「来てないアル。上手くいってる証拠ネ」

ニヤリ、と神楽ちゃんが笑う。と、ちょうどのタイミングで携帯が鳴った。

最初は笑顔だった神楽ちゃんの表情が段々と曇る。

「どうだったアルか……バカアルかお前。……とにかく姐御の家に来るヨロシ」

通話を終了した神楽ちゃんがと振り向き、「作戦失敗アル」と告げた。

どうやら喧嘩別れしてしまったらしい。

……というか、僕今めっちゃツッコミたいんですけど。

「……なんで先生までいるんですか？」

ずっと気になっていたのだ。別にゲンドウポーズをするワケでもなく、ただ壁に寄り掛かりジャンプを読んでいる担任が。

「あー、顧問みてーなモンじゃね？」

「雑過ぎません！？」

別に学校で公式に活動しているのではないのだから、顧問も何もないのでは……とツッコミたかったが、もう意味の無いように思えてきたので放棄する。

もうめんどくさい、誰かこの状況を打開してくれ、と思ったとき丁度玄関のチャイムが鳴る。

沖田さんが到着したようだ。「早くね？」という質問はこの際お断りさせていただきます。

「いらっしゃい、沖田さん。それで＿＿お話、聞かせてもらいましょうか」

姉上の言葉を合図として皆が沖田さんに視線を向けた。


＊


「＿＿つーことがありやした。ま、全部俺のせいってことでさァ」

話を聞いて、男女の関係は難しい、と痛感する。

「この件は他言無用でお願いしやす。坂田に怒られちまう」

といって銀八先生に意味深な視線を投げかけた。先生もそれの意味するところが分かったようで、ニヤリと笑みを返す。

じゃ、と言って帰っていった沖田さん。「私たちもお開きにしましょうか」という姉上の一声で、他のメンバーも帰っていった。

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