【銀魂】転校生は幼馴染でした。【沖田総悟】

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(沖田side)



「ごめん、沖田」

いつもの調子で笑いながら謝るA。

俺に必要以上の心配を掛けたくないという故の態度だというのは分かっていたが、今回はそれが許せなかった。

「……なぁ」

「何？」

「調子乗ってんじゃねェよ」

え、とAの笑顔が凍り付く。

「ヘラヘラしてるからこんな目に遭ったんでィ」

「ご、ごめんなさい」

「髪型も一丁前の女気取りやがって」

「……え、」

「かわい子ぶって口紅なんかつけやがって」

「そんなつもりじゃ、」

「少しは自分弁えろよ」

ここまで言って、言い過ぎた、と後悔するのが遅すぎた。

俯いたAの頬を流れ落ちたのは＿＿涙。

慌てて弁明の言葉を述べるが、もう遅い。たった数秒前の自分を殴りたくて仕方ない。

「や、悪ィ、ここまで言うつもりじゃ、」

「もういいよ」

謝罪の言葉を遮り涙声で話す。

「調子乗ってた。一丁前の女気取ってた。かわい子ぶってた。ごめん。これから気をつける」

今日はありがとう、と言って家方面に駆け出すA。

＿＿やっちまったな、俺。

ちょっと注意するつもりだった。あそこまで言うつもりはなかった。「気をつけろよ」「うん、ごめんね」程度で済むつもりだった。

原因は、俺が俺の勢いを止められなかったこと。

おもむろに携帯を取り出し、電話を掛ける。

「……あー、チャイナ？ 作戦失敗しやした」

『バカアルかお前』

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