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そして翌日、夕方６時。
髪型もバッチリ。浴衣もバッチリ。メイクはリップだけだけどバッチリ。忘れ物ナシ。
あとは総悟が来るのを待つのみである。
「なになにAチャン、ワクワクじゃないですか〜」
「何か文句でも？」
「うっわ開き直りやがった」
バレているのにわざわざ隠す必要も無いと思い、いっそのこと家では堂々とすることに決めたのだ。
今回はちょうどいいタイミングでピンポーン、とチャイムが鳴る。
「あ、来た来た」
「楽しんでこいよ」
「はーい」
いってきまーす、と大声で言ってからドアを開ける。
そこに立っていたのはもちろん総悟で、浴衣を着ている。どうやら私に「浴衣を着て来い」と言ったのはこの為のようだ。
「遅ェよ」
「解せぬ」
いってきまーすのバカでかい声聞こえてたぞ、と肩をすくめて呆れた仕草を見せる総悟に私は頬を膨らませる。
「せっかく浴衣着てんだから少しは女らしくしてみりゃどーなんでィ」
「浴衣着てる時点で充分女らしいとは思いませんか？」
「テメェの場合女子モドキだからな」
「黙れ」
なんて呑気に話している間に到着する。
既に会場は多くの人で溢れていた。
「ひぇ、迷子になったら終わる」
そもそも私は方向音痴だ、絶対に総悟の後ろをくっついていなければ。
離れないようにゆっくり歩いてね、と言うと。
「ならこうしてりゃ一件落着だな」
「……え」
パッと右手を取られ驚く。その手はしっかりと俗に言う「恋人繋ぎ」でホールドされていた。
先程の軽い調子の言葉とは裏腹に総悟の顔は赤くなっていて、私の視線に気づくと。
「……見んなよ」
「……は、い」
自分の顔もみるみる赤くなっていくのが分かる。
まさに王道少女漫画的展開。昔は王子様に憧れた時期もあったけど、まさか自分がヒロイン的立ち位置になるなど夢にも思わなかった。
恥ずかしいけど……ちょっと、いや、かなり嬉しい。
＿＿でも、私は全く気付かなかった。
この出来事が計画されていたものだということを。
そして、
「……あの子、可愛いなぁ」
＿＿忍び寄る魔の手に。
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みーなな(プロフ) - 魁 奏さん» コメントありがとうございます！ リメイク前から見ていてくださっていたとは感激です……！ これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2019年1月29日 19時) (
レス) id: 5e50030e02 (このIDを非表示/違反報告)
魁 奏 - 初コメです！リメイクお疲れ様です。リメイク前から見ていましたが更におもしろくなっていますね。更新頑張ってください。応援してます。 (2019年1月29日 15時) (レス) id: dcbda7607c (このIDを非表示/違反報告)
みーなな(プロフ) - ペロペロキャンディさん» ありがとうございます！現在作品のリメイク中ですので暫く更新はお休みなのですが、これからも精進してまいりますのでよろしくお願いします！ (2019年1月9日 6時) (レス) id: 5e50030e02 (このIDを非表示/違反報告)
ペロペロキャンディ - 最近見たので一番面白いです！更新がんばってください♪ (2019年1月9日 0時) (レス) id: d47604c399 (このIDを非表示/違反報告)
みーなな(プロフ) - ayanekoさん» いつも読んで下さっているとは……！ありがとうございます！班のメンバー、了解しました！ (2018年11月29日 16時) (レス) id: 5e50030e02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーなな | 作成日時：2018年10月28日 18時
