【銀魂】転校生は幼馴染でした。【沖田総悟】

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「や、悪ィ。まさか泳げなかったとは思わなかったもんで」

「……いや、大丈夫です」

顔から海にダイブした私はあの後マジで溺れかけ、慌てた総悟に救助された。

……溺れたというか、パニックしただけなんだけども。さっきの説明も正しく言うなら「顔『だけ』海にダイブした」だから、服とかは無事だし。

髪の毛ビショビショだけどな！！

そして現在、私たちはパラソルの下に避難している。せめてものお詫びということで、総悟が髪を拭いてくれているのだ。

「でも、マジでビビったー。私、顔にいきなり水がかかるのほんと無理なんだよね」

「悪かったって」

「お詫びにかき氷買ってよ。イチゴ！」

「へいへい」

ところで、と総悟が話題を変える。

「この辺、夜出るらしいな」

「出る？ 何が？」

「出るっつったらアレしかないだろィ」

アレだよアレ、と言ってお化けの真似をする総悟。

「えー！？ 総悟、お化けとか信じてるのー！？」

そんなのいるワケないじゃん、と笑い飛ばす。が、総悟はバカにしたような私の態度を歯牙にもかけずにこんな話をしだした。

「この前先輩から聞いたんだがねィ……ここにはベルトコンベアに巻き込まれた女工場長の霊が出るらしいんでさァ」

え、と顔が引きつる。

「え、えと……」

すごく反応に困る怪談を披露されてしまった。なに？ ちょっと何言ってるか分かんないよ？

「……なんでベルトコンベア？」

「そこかよ」

即座に突っ込まれ口をとがらせる。「一番平和なところからツッコもうと思って……」と言うと「坂田らしいな」と笑われた。





……これ、遠回しにアホって言われてない？

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