トリプルフェイスは忙しいらしい

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安室「更に身元がバレたくないA君にコレをあげる」


A「何故ヅラ」


ハムサンドに舌鼓を打っているところに安室さんに似た髪色のカツラを渡された。


A「(これ見て安室さんはヅラかと思ったとは言えない)」


安室「何か失礼な事考えてない？」


A「そ、そんな事ないですよ〜アハハッ...」


チラッとこちらに視線を寄越した安室さんは笑っていてその笑顔に冷や汗が止まらなかったけどまた前を向いてくれた事にホッとする。


A「(笑顔怖っ...)」


最近、安室さんの笑顔が怖いです。


安室「それ被って今日は安室透の弟して振る舞えばいいよ」


A「えっ？俺が安室さんの弟？顔面偏差値低いんでやめときます」


無理無理と首を必死で振るけどこういう時このイケメンは聞き入れてくれないのは最近知った事である。


安室「大丈夫。A君可愛い顔してるし、それに...もう僕の部屋と同じに変更しちゃったから」


どんな裏技使ったんだこの人。


安室「だから大人しく"僕"の弟として振舞ってね」


何故僕を強調した。


A「はぁ...分かりましたよ」


拒否権が無いのはその目を見れば分かるわ。だって安室さん、目が笑ってないんだよ。言う事聞かないと何か恐ろしいからな、うん。


安室「列車に乗ったら出来るだけ部屋から出ないように。出掛ける時は僕と一緒か声掛けてね」


A「了解でーす」


安室「返事はちゃんとする」


A「サーイエッサー」


安室「...A君？」


A「...はい」


安室「よろしい」


笑顔の脅しやめてください。怖いです。


あとその他に変装道具として帽子を貰った。


A「(この帽子随分特徴あるな...真ん中とサイドの色が違う...しかもこの帽子、結構使ってた？もしや安室さんの私物だった？...まぁ、いっか)」


それを被って変装終了。
今日は安室光として過ごします。以上。帰りたい。


ーーーーー
(列車内客室)


安室「知り合いを見掛けたから挨拶に行ってくるけどA君も行く？」


A「遠慮したいです」


安室「よし、行こう」


拒否権ねぇじゃん。聞いた意味。質問とは何かを一から調べてこい。


安室「こんにちは、蘭さん」


A「(よ、よりによって毛利かよぉぉぉ！？ってことは...)」


毛利の近くに見つけたちみっこい影。


いらっしゃるよ、江戸川コナン君が。


A「(これ、バレない...？)」


コナン君を前にして背中に嫌な汗が流れた。

File:17→←※作者より

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