そっくりさんいらっしゃい

第二話:人間は第一印象で決まるって誰が言った ページ4

隊士「んなわけねーだろ！開けやがれ！！」

鍵の掛かった扉を開けようとガタガタいわせる隊士にイライラし始め、銀時の木刀を手に取ったAに気付いた銀時は裏の勝手口から出ようとした。

A「おい...どこ行くんだァ？」

銀時「ヒィ！ごめんなさい！ごめんなさいィィィッ！！」

出ようとしたが、捕まった。
悪くもないのに謝る銀時と入口を交互に見ると何を思ったのか、そのまま木刀ごと銀時を入口へぶん投げた。

銀時「ええェッ！？」

隊士「ぎゃああああッ！！！」

A「よし」

綺麗なフォームでスローイングしたAは無残にも向かいの家に突っ込んだ銀時と隊士を一瞥することなく作業を再開したのであった。

銀時「であった。じゃねぇよ！！！いきなり何すんだよ！A！！」

A「本日の営業は終了しました。どうぞ、そちら様とご一緒にお帰り下さいませ」

銀時「連れじゃねぇし！片付けろってこと！？このゴミ(隊士)も一緒に！」

A「いいからさっさと帰れ」(笑顔)

銀時「...へいへい、わかりましたよー...」

また夜来るわーと一言残して隊士と一緒に消えた銀時にヒラヒラと手を振ると、今日は甘い物でも用意してやるかァとやはり少し銀時に甘い(晋)だった。




−−−−−−−
(真選組屯所前)

？「...あ？おィィィィッ！！大丈夫か！？何があった！！？」

？「駄目だこりゃ、完全に逝ってますぜ」

？「勝手に殺すな！！おい！しっかりしろ！！」

隊士「うぅっ...ふ、副長...たかっ...」

副長(？)「たか？」

隊士「高杉が...」

その一言を発してから気を失ってしまった隊士を揺さぶるが一向に目覚める気配がない。

副長(？)「えぇっ！？高杉が！？高杉がどうしたんだよ！大事なとこ！大事なとこが抜けてんぞォォォッ！！？」

？「落ち着いてくだせェ、副長(笑)」

副長(笑)「(笑)ってなんだ！おい、表記ィィィ！！」

？「副長(笑)って付いてるだけいいじゃねぇですかィ、俺なんてまだ誰か分かってねェんだ土方コノヤロー」

土方コノヤロー(笑)「語尾みたいに言うな！って...おい、作者出てこいコラァ！切腹だ！！」

？「手伝いますぜィ」

そう言って茶髪の男が構えたバズーカの銃口は土方の頭にジャストフィットした。

土方「そこじゃねェェッ！！」

茶髪「安心してくだせェ、外しやせんから」

土方「むしろ不安しかねぇよ！」

そんな茶番を繰り広げている2人は当初の目的を忘れていたのであった。

隊士「(高杉のこといつ切り出そう...)」

第三話:人の話は最後までしっかり聞け→←第一話:人違いにはご注意を

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す