第二十話:他人の敷地にゴミを投げるとバチが当たるらしい ページ24
神楽の奇行をスルーする犬威族を眉を寄せて半ば睨むように見るAを見て銀時は落ち着かせるようにAの頭を乱暴に撫でた。
銀時「こーら...そんな睨んでたら怪しまれんぞ?」
犬威族に聞こえないぐらいの声量で話す銀時にAは未だ頭の上にある手を払い落とすと額へとデコピンを返した。
銀時「アダッ!」
A「フン...一丁前に格好つけてんじゃねェよ......だけど...ありがとな...」
銀時「ん?え?なになに?ちょっとよく聞こえなかったなー?」
A「調子に乗るんじゃねェ」
銀時「...スミマセンデシタ」
ボキボキと指を鳴らすAに顔を青褪めた銀時は犬威族の方へと向き直った。
犬威族「終わったか?」
銀時「あ、待っててくれたのね」
やり取りを待っていてくれた犬威族は意外に話の分かる奴なのかもしれないと思った銀時はさっさと終わらせようと頼まれていた包みを差し出した。
犬威族「ん?届け物?届け物が来るなんて聞いてねーな。最近はただでさえ爆弾テロ警戒して厳戒態勢なんだ、帰れ」
前言撤回、コイツやっぱ駄目だと銀時は思ったが此方も早くこの面倒な物を手放したい。
銀時「ドッグフードかもしんねーぞ、もらっとけって」
犬威族「いるか、そんなもん」
差し出された包みは犬威族に弾かれ、ソレは大使館の門を飛び越え敷地の中へと入っていった。
銀時「あ」
A「い」
神楽「う!」
新八「それ前にやっただろぉぉぉ!って今それどころじゃ...」
全員の視線の先、犬威族によって弾かれた包みは地面に触れると門を吹き飛ばす程の爆発を起こした。
A「おぉ...」
全員が爆発に吹き飛ばされる門を見る中、Aだけは爆発に感嘆の声を上げていた。
辺りに瓦礫が散乱していくのを見ながら銀時はとりあえず、と声を出した。
「...なんかよくわかんねーけど、するべき事はよく分かるよ...逃げろォォ!!」
銀時の掛け声と共に四人はその場からダッシュで逃げ出した。
と思ったら一歩遅れた新八が犬威族に腕を掴まれた。
犬威族「待てェェ!!テロリストォォ!!」
新八「うわぁぁ!!」
銀時「!!」
神楽「!!」
そこからはリズム良くそれぞれ前にいた人物の腕を掴み、さながら数珠繋ぎのように繋がった。
何故かAを巻き込まずに。
A「何やってんだ?お前ら」
銀時「いや...!何でお前はそんな余裕なの!?つか何で捕まってないの!?」
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(長らくお待たせしました)
第二十一話:人も髪の毛も見た目で判断してはいけない→←第十九話:届け物は最後まで責任を持って届けろ
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ひー(プロフ) - あんまん(女)さん» コメントありがとうございます。あ、本当だ(笑)今気付きました。特に意図してなかったんですがね。 (2019年6月20日 23時) (レス) id: 5d4eb5fe2b (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - 夜桜さん» お返事遅くなりました。コナンの方まで読んで頂きありがとうございます!この作品を好きになって頂きありがとうございます!色々考えまして暗いままでいるのは銀魂じゃない!と思い続けていくことにしました!なので、これからもよろしくお願いします(笑) (2019年6月20日 23時) (レス) id: 5d4eb5fe2b (このIDを非表示/違反報告)
あんまん(女) - コメント失礼します。タイトルが新婚さんいらっしゃいみたいと思ってしまった。 (2019年6月9日 23時) (レス) id: 93d39c3311 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 更新ありがとうございます。コナンの方も拝読させていただいてます。私も…最新話読んで立ち直れてません。。゜(ノД`)この作品は大好きなので更新していただければ喜びます…(笑) (2019年6月2日 23時) (レス) id: e3a6416106 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - 十夜さん» いつもご覧になって頂きありがとうございます。主人公に煙草...高杉と相対しますね(笑)でも高杉煙草と似合うと思うから良いですね!気遣って頂きありがとうございます...!更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。コメントありがとうございました。 (2019年5月19日 21時) (レス) id: 5d4eb5fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひー | 作成日時:2018年10月2日 21時