閑話 ページ19
A「んで?何で俺はここにいるんだろうな」
銀時「だってお前あの時何か作ってくれる感じだったじゃん?」
A「...そんなんじゃねェよ」
銀時「はいはい、ツンデレはもういいからね〜充分ですよ〜」
あの後キャサリンが連行されて行くのを見送ったAはお登勢の店に行く前に銀時に万事屋へと連行された。
階下から新八と神楽に見送られ不本意ながら銀時と共に万事屋に足を踏み入れると台所へと連れてこられたAは戸棚の中を漁る銀時をゲシゲシと踏み付けていた。
銀時「痛い痛い!そんなにゲシゲシ踏んで、俺の背中は足ツボ押しマッサージですか!?」
A「...お前って踏み付けやすいよな」
銀時「何処の女王様!?」
物色している銀時の背中を器用に踏み付け続けているAはイライラしてきているようで踏み込む力が強くなった。
A「...早くしろ、酒が呑みたい」
銀時「イダダッ...!分かった!分かったから踏むのやめて!」
A「フン...さっさとしろ、クソ天パが」
涙声で訴える銀時に軽く溜め息を付いたAは毒を吐くと台所の隅へ移動し壁に背中を預けた。
銀時「(怖っ...でもあんな怒っててもちゃんと作ってくれる辺り、やっぱり甘いんだよなぁ...あいつ)」
うんうんと頷きながらAを見ていた銀時はジト目で自分を見てくるAの視線に気付き慌てて顔を逸らした。
A「何見てんだよ」
銀時「何でもない...それより...!ほら、これ用意したから...!」
その用意された物を見たAは銀時の頭をスパン!と綺麗な音を立てて叩いた。
銀時「痛った!何だよ!?」
A「これ材料じゃなくて道具じゃねェか。これから何を作ればいいんだよ。これから俺に出来るのはお前の頭をぶん殴る事しか出来ねェよ」
そう言って手に麺棒を持ってニタァと笑うAを見て銀時は顔を青褪めた。
銀時「そんなもん頼んでねーよ!恐ろしい事考えんな!!あと顔怖っ!!」
A「いいからサッさとしろこのボンクラ」
銀時「はいはいっと...イッテっ...」
軽い口調で返してきた銀時にこちらも軽く蹴りで返すと銀時の腕の中を見てAは珍しく感心した。
A「...よく作るもん分かったな」
銀時「伊達に付き合い長くないからな」
A「フン...」
銀時「それで、何作るの?」
A「...苺大福」
その言葉に素直に喜こぶ銀時の姿にAは照れ隠しに背中に蹴りを入れお登勢へと向かったのであった。
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ひー(プロフ) - あんまん(女)さん» コメントありがとうございます。あ、本当だ(笑)今気付きました。特に意図してなかったんですがね。 (2019年6月20日 23時) (レス) id: 5d4eb5fe2b (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - 夜桜さん» お返事遅くなりました。コナンの方まで読んで頂きありがとうございます!この作品を好きになって頂きありがとうございます!色々考えまして暗いままでいるのは銀魂じゃない!と思い続けていくことにしました!なので、これからもよろしくお願いします(笑) (2019年6月20日 23時) (レス) id: 5d4eb5fe2b (このIDを非表示/違反報告)
あんまん(女) - コメント失礼します。タイトルが新婚さんいらっしゃいみたいと思ってしまった。 (2019年6月9日 23時) (レス) id: 93d39c3311 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 更新ありがとうございます。コナンの方も拝読させていただいてます。私も…最新話読んで立ち直れてません。。゜(ノД`)この作品は大好きなので更新していただければ喜びます…(笑) (2019年6月2日 23時) (レス) id: e3a6416106 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - 十夜さん» いつもご覧になって頂きありがとうございます。主人公に煙草...高杉と相対しますね(笑)でも高杉煙草と似合うと思うから良いですね!気遣って頂きありがとうございます...!更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。コメントありがとうございました。 (2019年5月19日 21時) (レス) id: 5d4eb5fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひー | 作成日時:2018年10月2日 21時