鈴村健一＆櫻井孝宏 『けんか』 ページ2
「なにそれっ！健ちゃんのバカ！だいっ嫌い！」
鈴村「こっちこそ！Aなんて嫌いや！」
私は、部屋を飛び出した。
喧嘩のきっかけは、ついさっきのこと。
「ふふふ……♡」
私が、プレイヤーにイヤホンを繋ぎ、CDを聞いていた時のこと。
鈴村「Aっ！何聞いてるん？」
彼氏の健ちゃんが、興味津々に聞いてきた。
「ん〜？これっ」
私は、CDケースを見せた。
鈴村「ん……？これ、孝宏くんがやってるドラマCDやんか」
「うん！さっくん、やっぱりいい声だわ〜♡」
私がポワーンと語っていると
鈴村「……Aは、孝宏くんが良いんか？」
「え？」
鈴村「Aの彼氏は俺やんか！なのに、孝宏くんの声の方がいいの！？」
「け、健ちゃん？何言ってるの？」
鈴村「Aなんて、孝宏くんと付き合えば良かったやんか！」
「何それ……。健ちゃんは、私と恋人なのが嫌なわけ！？」
鈴村「それはこっちのセリフや！お前は、俺と恋人になるより、孝宏くんとなった方が良かったんやないの！？」
「なにそれっ！健ちゃんのバカ！だいっ嫌い！」
鈴村「こっちこそ！Aなんて嫌いや！」
……ということ。
ただ、さっくんのドラマCDを聞いていただけ。
なんでそれだけで怒るのさ……。
「意味わかんなくないっ！？」
で、ここはそのさっくんのお家。
櫻井「……A。それ、健一がヤキモチ妬いてるんじゃない？俺に」
焼きもち？
「どうゆうことさっ」
櫻井「あー、気づいてないのね、君は。健一は、Aの彼氏でしょ？」
「まあ……」
櫻井「彼氏の自分のCDじゃなく、俺のCDを聞いてたから、嫉妬したんだよ」
しっと？
「健ちゃんが？」
櫻井「うん」
「まっさかぁ(笑)」
ないない！健ちゃんが焼きもちなんて！
櫻井「ふぅん……じゃあさ、呼び出してみる？」
「え？」
そして、さっくんは、健ちゃんに電話をかけた。
櫻井「あ。もしもし〜？健一〜？」
鈴村『なんや』
櫻井「機嫌悪そう〜(笑)Aさ、俺んちにいるからね」
鈴村『は？』
櫻井「あと10分。そしたら、Aのこと貰うから」
さっくん！？
鈴村『お前、何言って……』
櫻井「10分だよ？そしたら、俺のものだから」
がちゃ
「さ、さっくん……？」
櫻井「ま。見てなって」
→つづく
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作者名：ぎんイチ | 作成日時：2018年4月9日 1時
