夫婦と呼ばれる２人の日常〜５〜

わかって？６ ページ9

side 村上






すば るの説教
ヨコと話すことなんか
そう思っていたけど

メモを渡したときのヨコは
本当に嬉しそうで
あぁ、やっぱり俺好きなんやな
って思ってもうた


でも、やっぱり浮気は許されへんし
ヨコの出方を見るつもりで
あえて先ほどの様な態度を取ることにした



するとヨコが来たであろう部屋のチャイムとノックが聞こえてきた




「･･･入り、寒かったやろ」



無言で部屋に入ってくるヨコ
つい出てしまった“寒かったやろ”
どうやっても俺はヨコが好きなんだろう



横「･･･ヒナ」



横「･･･あの、･･･」



「浮気、なんで？」



横「･･･聞いて、くれるん？」



「･･･聞かな、アカンやろ」



すると震えながらもすべてを話してくれたヨコ
聞いてると悪いのはマル
でも、少し位相談してくれても、
と思ってしまった



横「･･･ごめん、俺も、ちょっと位、とか、思ってもうて･･･」



「･･･で、どうしたいん？」



横「･･･ゎ、･･･別れたくない、っ！
マルは、すぐ別れる、メンバーに戻るからっ」



「･･･口では、なんとでも言えるやんか」



横「っ、･･･でも、ヒ、ナもっ･･･」



「俺？」



急に俺が出てきて
横の顔を見ると明らかに
“しまった”という顔をしている



「･･･思ってること、いい」



横「、っ･･･構って、もらえんくて
めっちゃ寂しかったん、やで･･･」



そういいながら
いきなり俺を押し倒したヨコ



「！？っ、ヨコっ！？」



横「･･･俺、ヒナがっ、居なくなって
ホンマに、ヒナが一番、やって気付いてんっ」ｸﾞｽ



「やからって、これ？」



ボロボロ泣きながら俺の上に乗るヨコ
泣きながらも俺の服を脱がしはじめて
俺の冷めた視線もお構いなしに
不器用ながらもコトを進めようとしている



横「･･･お願い、別れるとか、言わんとって
俺、ヒナ居らんかったら、寝ることも出来ひん
食べることも、出来ひん、
･･･ヒナが、居らな、生きてる、意味、が、なくなってく」ｸﾞｽ



そういって脱がしてる最中の服を握り締め
俺の胸に顔を埋めボロボロと泣き続ける
その姿はいつもライブなどで観る
大きな身体ではなく
弱り切った、小さな身体だった
必死に俺を繋ぎ止めようとしている



「･･･なら、･･･
お前には俺しかいない、って言うの
みせてくれへん？
俺は何もせえへん、自分でヤって？
･･･俺は、お前のナカの形が俺のままやったら
･･････考えるから、」

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