夫婦と呼ばれる２人の日常〜５〜

すばちゃんっ９ ページ48

side 村上





横「ソファでええかな？」



「･･･ええんやない？
すば る挟んで撮ろうや」



ニコニコしてるすば ると
三脚をセッティングする侯

･･･俺ってめっちゃ幸せもんやなぁ

そう小さく呟けば
すかさず侯が反応する



横「･･･///」



す「･･･？ヨコ？」



どうやらすば るには聞こえていなかったようで
侯が赤面した理由がわからないでいた



「さ、撮りましょうか♪」



それから１時間程
何枚も、何枚も
これでもかっ！っていうくらい
沢山写真を撮った
そのままパソコンに取り込んで
写真を選んでいく
厳選した数枚をプリンターへ
印刷した写真を見ながら
また夜は深くなっていく




━━━そしてついに、最終日がやってきた




「すぅ？そろそろ起きな･･･」



す「んー･･･」ﾓｿﾞﾓｿﾞ



「･･･どした？具合悪いか？」



横「ヒナぁ！ごめんっ！
１本だけ取材行ってくる！
予定変更でどうしても今日やないと、て･･･
すぅ、どうしたん？」



「具合悪いんかグズグズさんやねん」



横「あらら、
すぅ、無理すんなよ」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ



そう言った侯の顔はおとんそのものだった



横「じゃ、すぐ戻るから
行ってきます」ﾁｭ



「ん、いってらっしゃい」ﾁｭ



す「･･･しゃい」



いつもは反応する“行ってきますのちゅー”
これにも全く反応しないすば る
熱でもあるんやろうか



「すば る、熱計ってみよか･･･」



す「･･･ん」ｺｸﾝ



小さく返事をしてこちらに手を延ばしてくるすば る
この姿もコレで最後かと思うと
やっぱり少し寂しい

弱ってるすば るは
不謹慎だがめちゃくちゃ可愛い

でも俺の胸に顔を埋め
ぐったりする様子はとても可哀想だ


体温計が示す数字は３６度３分
このくらいの子供なら少し低いくらいだろう



「すぅ、熱ないわ、よかったな」



そういって頭を撫でてやると腕の中で目を閉じた

そっとベッドに寝かせてやり
ふと思い出した“お茶”の存在

まさかと思い
保管してあったペットボトルをみると
色々書いてあった
寝てるところを起こすのは気が引けるが
しょうがない、起こすか



「･･･すば る、大丈夫か？ちょっとごめんな･･･
でな、安心し、身体が元に戻ろうとしてんねや
“稀に身体が怠くなることがあります”やて
関節痛ないか？
痛なってきたら、５時間位やて」



す「･･･いたくない」ｷﾞｭ

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