スタート35 ページ13
『…なにしてるの、こんなとこで』
『てめェはなにしてたんだ、下校時間はとっくに過ぎてるぜ?』
私の質問に質問で返してくる高杉。彼のその笑いを含んだような馬鹿にした言い方に、私は眉をひそめてしまう。
早く帰りたいところだが、このまま答えるまで、コイツは私を帰してくれそうにない。私はしぶしぶ、口を開いた。
『私は、今度の文化祭の報告書を書いてたの』
『…で、あなたは?』
そう言って、高杉の方を見れば、彼の口から出てきた言葉は意外なものだった。
『…俺ァ、ここでてめェを待ってた』
真顔で言ってのける高杉は、そのまま門に軽く寄りかかり私を見つめる。
そんな彼の行動のひとつひとつに、私は顔が熱を持つのを感じた。
『…顔、真っ赤だな』
『ゆ、夕焼けのせいよ!』
そう言って、赤くなった顔をこれ以上見られないように高杉の方を見ないようにして、彼の前を足早に通り過ぎる。
つもりだったのだが、私のその作戦はあっさりと破られた。
高杉に掴まれた右手から、じわじわと熱が身体中に伝わっていく。
苦しくて、暑くて、熱くて、でも
――嫌じゃない
こんな感覚になるのは初めてで、
私の心臓はうるさく喚いていた。
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銀皐月(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます。 リボーンは1、2回アニメを見たことがあるんですけど、ワールドトリガーは読んだことも見たこともないので、多分書けません。 ご期待に添えられずすみません。 機会があれば、トリップとかにも挑戦してみたいと思います (2017年9月14日 22時) (携帯から) (レス) id: 5de9376b0f (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で高杉作品大好きですもし今後他の作品を作る予定があったら銀魂の銀時か高杉の姉か妹がワールドトリガーかリボーンかアニメKの世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張って下さい (2017年9月14日 17時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銀皐月 | 作成日時:2017年9月2日 22時