【銀魂】子育てパパ【其の弐】 (ページ37)

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第87話「腹下しても飯は食う」ページ37

それは突然の出来事で銀時の残した仕事を片付けて俺が仕事から帰るといつもは締まっているハズの玄関があいていた
買い物行ってきたのかと呑気に靴を脱いでいたら、リビングから子供達が走ってきた

A『父ちゃん大変大変！』

土方「あ？何が？」

総悟「お母さんが！」

あの総悟まで慌てた表情をし、俺の腕を引っ張ってリビングへ連れていかれる
二人の慌てっぷりを見たら何かあったとやっと気付いた俺は急いで銀時の元へ向かった
リビングを見るがいる気配なし
しばらく見渡していたら台所から何やら苦しむ声が聞こえた

土方「銀時？」

台所へ向かうと銀時が腹を抑えて座り込んでいた
腹でも下したのかと顔を覗いてみるが全く余裕のない顔で動く事すらままならない
おまけに熱もありやがる
俺だけでは対処しきれないため救急車を呼んだ

A『とーしろ、母ちゃんは…？』

土方「心配すんな、腹下して死ぬような奴じゃねぇ。さっさと準備して病院行くぞ」

一瞬「妊娠」と頭を過ぎった俺が馬鹿だった
銀時は男だ
二人を連れて病院へ
この病院に来るのはミツバ以来だ
病室に案内されたが銀時の姿はなかった
看護師に話を聞いたら先に手術室に運ばれたとか

土方「手術？」

「はい、盲腸炎を引き起こしていたらしくさっき手術室にそのまま運ばれましたよ」

ビビらすなよ、本当
軽いって言ってるし心配はいらねぇか
しかし何日かは入院っぽいな

総悟「お父さん、お母さんはどうでした？」

土方「腹壊したから今治してる。でもしばらくは家帰って来れねーと思う」

総悟「死なない？」

土方「今治してるっつったろ、死なねーよ」

珍しく心配する総悟の頭を撫でてやる
するとひょこっとAがやって来て

A『なんだ、赤ちゃんじゃないのか』

何でちょっと残念そうなんだお前は
通常運転過ぎるだろ