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第86話「もしもし?オレオレ」 ページ36

『もしもし?俺俺』

A『おれ?』

家の電話に突然掛かってきた電話
俺俺、なんて言ってるがもちろん俺じゃないし、十四郎でもない
いわゆるオレオレ詐欺ってやつ
最近流行ってるからな
そんな犯人の思い通りにいかないのが俺の娘で

A『かーちゃん?』

『かーちゃんじゃなくて俺だよ俺』

A『だからかーちゃんだろ?』

『俺って言ってんだからかーちゃんじゃないだろ』

A『かーちゃん、いつも俺って言ってんじゃん』

『???』

まぁ、混んがらがるよな、わかるよ、うん
ウチはわけありだからな
すると横から総悟がやってきた

総悟「A、何してるんで?」

A『かーちゃん』

総悟「お母さん?」

Aから受話器を受け取る

総悟「もしもし?」

『あ、人が変わった………もしもし、俺だよ俺』

総悟「お母さんか、今日は何時に帰ってくるんですかィ」

『今事故っちゃってさぁ、お金がいりようなんだよ』

総悟「トドメさして逃げてこいよ」

『ダメェェェ!!ダメだよ!!』

総悟「つまんねェの」

我が息子ながらコイツ怖いな
会話が聞こえないAは隣で首を傾げてる

総悟「お母さんいつも仕事大変だねェ…「お父さん」と仲良く待ってるから早く帰ってきてくだせェよ?」

いつもとは違う甘えた声で
わざとらしいが十四郎のことをお父さんと呼んだ
何企んでんだこいつ

『そ、そうだな、早く帰るよ今日は』

犯人も犯人で子供の純粋さに負けて良心が芽生え始めてやがる

総悟「何言ってんでェ、さっきからお母さんウチに居るってのバカが」

『え』

総悟「じゃあな、楽しかったぜ。お か あ さ ん」

犯人に見せたいくらいドス黒い笑みで電話を切った
コイツいたら詐欺なんか敵じゃねぇわ

第87話「腹下しても飯は食う」→←第85話「家の手伝いはちゃんとやろうね」



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作者名: | 作成日時:2013年7月15日 23時

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