【銀魂】子育てパパ【其の弐】 (ページ24)

今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:69,905 hit

第74話「こいつの恋愛事情は見ててニヤニヤする」ページ24

ある日の休み、天気がいいし
子供達は十四郎と遊びに行って暇だから
朝から買い物がてら散歩してたらあっという間のお昼
腹減ったし知り合いのラーメン屋に久しぶりに顔を出すことにした

銀時「うーっす」

「いらっしゃ…あら、銀さん。久しぶりじゃないか」

銀時「久しぶりだな、元気そうじゃねーの幾松」

このラーメン屋「北斗心軒」の女主人、幾松
昔から世話んなってる所だ
いつものカウンター席に座ろうとしたら、見慣れたうざってぇ髪の奴がいた

銀時「ヅラ？」

桂「ヅラじゃない桂だ」

銀時「お前何してんの」

桂「俺だってラーメンくらい食べに来る、何だその顔は」

銀時「いや、お前が好きなのそばだろ」

桂「俺が何食べようが勝手だ」

何だこいつ
妙に俺と話すの嫌がるな
それにチラッチラ幾松の事見…あ(察し)

銀時「ヅラ」

桂「ヅラじゃない桂だ」

銀時「何お前、惚れてんの」

その言葉に飲んでいた水を吹きだした

桂「はぁ！？何を言ってるんだ貴様は！武士を愚弄するか！」

銀時「お前今武士じゃねーだろ」

柄にもなくヅラの顔が赤い気がする
昔から人妻好きだもんなこいつ
それに恋愛に関しては奥手だからな
ラーメン食いにくんので精一杯か

桂「幾松殿、お勘定頼む」

幾松「はいよ、いつもありがとね」

桂「あ、あぁ」

銀時「俺も帰るわ、金置いとくぞ」

幾松「ありがとね、銀さん」

銀時「あぁ、また来るわ」

先に歩いていくヅラを追いかける

銀時「オイ、ヅラ待てって」

振り向いたそいつの顔は
どことなく元気がなかった
いつもの「ヅラじゃない桂だ」もない
何か様子が変だ

銀時「ヅラ？」

桂「幾松殿は、俺になど全く興味も沸いていない」

いきなり辛気臭い顔で語り出した

桂「いつだって彼女は死んだ旦那しか見えていない」

ヅラらしくねぇネガティブ発言

桂「しかしラーメンは美味しかった」

彼女に自分は見えていなくてもいい
そいつが幸せならそれでいい
恋愛が奥手な奴は大体そう言う
傷つくのは自分だけでいい
ヅラもヅラで頭は空みてーなアホ野郎と思ってたがあいつもあいつなりに悩んでんだな