第73話「本誌でも今出てるあの人」 ページ23
午後4時過ぎ
友達と学校で遊び帰宅途中
総悟はもう先に帰っていてAが一人で表通りを歩いていたら、前方に見慣れた黒もじゃ頭の男を見つけた
A『おい、辰馬!』
いつもの丸いサングラスをかけ直して誰かを認識し、いつものヘラヘラした笑顔を浮かべた
坂本「お〜、金時の娘じゃなかが!大きくなったのう」
銀時ですけど
まぁ、それは置いといて
辰馬はAに近付いてしゃがんだ
坂本「ランドセルなんか背負いよって、学校帰りか?」
A『おう、今から家にかえる』
坂本「ほんならわしが送ってってやるきに、ついでに何か買ってやるぜよ」
A『ほんとか!』
坂本「金時の娘はわしの娘じゃ」
ツッコミ所満載だなこいつ等
近くのコンビニに寄る
坂本「何がええ?」
A『んっとなぁ…』
ケーキやお菓子を次々にカゴに入れていく
その量にさすがの辰馬も困った顔をしてきた
坂本「Aちゃん?多すぎやせんか?一人で全部食べるがか?」
A『父ちゃんと母ちゃんとそーごのぶんだよ』
坂本「ほうか、優しいんじゃの〜」
にっこり笑って頭を撫でる
レジで会計を済まし家に向かう
その頃家で俺はAはまだかと思いつつ晩飯の支度をしていた
するとインターホンが鳴り、玄関に向かう
坂本「よー、金時」
銀時「銀時だっつーの、何でAと一緒なんだよ」
坂本「暗い道は子供一人じゃ危ないきに」
銀時「あっそ、ありがとな。上がってくか?」
坂本「わしゃ帰るぜよ、陸奥がまた探しとる」
銀時「そうか、また来いよ、飲もうぜ」
坂本「おうっ」
手を一振りし、帰って行った
ウチの階段を下りた先に編み笠を被った不機嫌そうな奴が立っていた
坂本「おー、陸奥」
陸奥「おーじゃないきに、今まで何処ほっつき歩いとったんじゃ」
坂本「すまんすまん」
陸奥「さっさと帰るぜよ」
坂本「おう」
第74話「こいつの恋愛事情は見ててニヤニヤする」→←第72話「年賀状ネタは本誌でやってた」
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作者名:憐 | 作成日時:2013年7月15日 23時