第53話「トッシーでござる」 ページ3
銀時「なんつって」
じりじり寄ってくるトッシーの頭を掴みソファに倒して動けないようにがっちり頭を押さえる
俺が十四郎に手を出せないとでも思ったか
トッシー「なっ…十四郎は君の旦那じゃっ…」
銀時「誰が旦那って?ただの家族だよコイツは」
トッシー「でもキスとか普通に…」
銀時「あれは愛情表現、Aと総悟にも同じ事するぜ?」
トッシー「……」
トッシーがムスッとした
少し泣き出しそうな顔
本当にお前は十四郎の真逆だな
銀時「んな顔すんなよ、元に戻れば離してやるからよ」
トッシー「やだ、十四郎は拙者の奥深くに閉じ込めたでござる。もう帰ってこないよ」
銀時「テメェの目的は何だ」
真顔で話すトッシーに怒りを抑えつつ聞いてやる
拳を握ったのを見て察したのかトッシーの顔色が変わった
トッシー「リアルを充実する事」
銀時「は?」
トッシー「本当は拙者…十四郎の別人格なんかじゃないでござる。ある理由で死んで成仏出来ないまま十四郎に取り憑いたんでござる」
銀時「じゃあお前…幽れ…」
トッシー「ピンポーン」
「幽霊」と聞いてサーッと顔が青くなる
トッシーはそんな俺を見てクスクス笑う
トッシー「拙者が満足出来て成仏できるようになったら素直に消えるよ…だからもう少しだけ…」
悲しい顔をして俺に手を伸ばす
掴んでいた手もいつの間にか離してしまっていて
そのままトッシーに抱きつかれた
悪い奴じゃ無さそうだしな
悪いこともコイツの性格上出来ないだろう
しばらく様子を見ることにした
子供達が帰ってきてから話をしよう
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作者名:憐 | 作成日時:2013年7月15日 23時