第65話「もう付き合えよ」 ページ15
『お前なんかもう帰ってくんなマヨネーズ野郎っ!』
そう銀時に怒鳴られて電話を切られた
何を怒ってんだアイツは
つーか何かデジャヴじゃね?
前にもこんなんあったような…
「マヨラ様?どうかしたでござりまするか?」
土方「あ、いえ」
まさか
俺達を何処かで発見し
勘違いしてヤキモチ妬いてんのか
あの怒り方はどうもそうらしい
俺はただ、上司の松平のとっつぁんに頼まれて成り行きで娘の栗子のパーティーに来ただけなんだが
面倒な事に俺の事を気に入ってるとかでパーティー断ったのにとっつぁんが容赦なく発砲してくるもんだから仕方なく同席したというだけの事なんだが
アイツには俺達がラブホに入っていく幻覚でも見えたのか
土方「全くアイツは…」
栗子「マヨラ様?」
ズイッと栗子の顔が目の前に来る
土方「…近ェよ…」
栗子「マヨラ様!私、マヨラ様の為に沢山のマヨネーズ料理を用意したんでございまする!どうぞお食べください!」
マヨネーズがたっぷりかかった料理が次々出てくる
とりあえず料理を食う
うん、マヨネーズうまい
が、頭の隅にはやっぱり銀時がいた
我慢できずに立ち上がる
栗子「マヨラ様…?」
土方「悪ィ、やっぱ帰るわ。急用だ」
パーティー会場を出ようとしたら栗子に呼び止められた
そして紙袋を渡された
栗子「ヤキモチ妬きの奥様にお土産です」
中身を見たら少し高そうなケーキが3つ
洒落た真似しやがって
奥さんじゃねーけど
土方「ありがとよ」
急いで帰って時刻は夜の11時半
酒飲んでたからもう寝てるかなと考えつつそっと扉を開く
案の定ソファで豪快に寝ていた
ソッと頬にキスをする
土方「ごめんな」
うっすら目を開いて
数秒俺を見た後
銀時「おかえりぃ…」
にへっと笑ってまた眠った
世話が焼ける奴だ、まったく
第66話「どうしても食べたい」→←第64話「妬かせたい衝動が出た」
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作者名:憐 | 作成日時:2013年7月15日 23時