妖しい匂いに誘われて【銀魂】 (ページ9)

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伝説って案外面白いページ9

土方side

(回想)ーーーーーーーーーーーーーーー

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天人「これが先ほどお伝えした、玉藻前の巻物だ。」

なんだか知らねェが、古そうな巻物に描かれている此奴が
幕府をのちに転覆するって?

インチキ臭ェな。

沖田「…。玉藻前って昔いた妖怪じゃないですかィ」

天人「そうだ。その力を持っている人間…というより妖怪の居所を知っている
と言ったらどうする？」

近藤「是非とも、お教えくださりたいものです。」

天人「そうか。なら私が行う事業に関しては首を突っ込まないでほしい
妖怪は攘夷戦争時代に『紅舞の妖鬼』と恐れられたヤツのことだ。そいつは今竹下村塾という塾を開いているらしい…一番の特徴は、白に近い銀色の髪をもっていることだ。…私が知るのはここまでだ。」

『紅舞の妖鬼』か、俺も聞いたことはある。

確か攘夷四天王と共に戦った唯一の女。

舞の様な剣術で血しぶきを纏わせる、まるで鬼の様な妖しい女。

近藤「トシ、総悟、日暮れごろに出発だ。」

土方「あんな天人のこと信じてるのか？」

近藤「信じる、信じないにせよ、上から命が来てんだ。」

チッ、しょうがねェな

「御用改めである！！！！！」

竹下村塾は既にもぬけの殻だ。

感づかれたか。案外天人の言うことも嘘じゃねェかもな。

まあそんなに遠くへはいけないはずだ。

住宅街の方へ行ってみるか。

…?あんな所に女が倒れてる

あの妖怪か？

銀色の髪じゃ無さそうだな。

んだこいつ。遊郭にいてもおかしくない面じゃねェかよ。
…いや、それ以上か。

こんなとこでぶっ倒れてたら何時襲われるか知れねェ。

「総悟、此奴連れて帰るぞ。」

沖田「お持ち帰りですかィ。」

「うるっせェ」

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