【黒子】赤司家の妹がグレました。

No.13「新しい携帯を貸せ。今すぐにだ」 ページ14

妹が機種変をしたという真実を聞いたあと、顔面蒼白になって赤司っちは走り出した。

ちょ、練習中なんスけど…！



とりあえず慌てて追いかけてみると、案の定妹の腕を掴んでた。



あーあー、妹ちゃんカワイソ…




.




「A、お前昨日は俺に無断で機種変更をしたそうだが？」

「は…？」



あー…赤司っち、ぜったいやらかすッスよ…



「貸せ」

「ちょ、何っ…マジきもい、どっか行って！」



これ傍からみりゃ完全に女子高生にたかるセクハラ男ッスよ…



.



「っマジ何！？」

「新しい携帯を貸せ。今すぐにだ」

「はぁ！？意味不明…ねえきもいっての！さわんないで！」

「ちょ、A落ち着きなよ…」



いつも妹ちゃんと一緒にいる子達が妹ちゃんを落ち着かせようとする。

けど、赤司っちを止める人はいない。そりゃそうだろう、赤司家の御曹司の機嫌を損ねたら何されるかわからない恐怖があるのだから。



.




「、緑間、おさえろ」



は、え。ちょ。赤司っち？何言ってるんスか？



「いや、だがしかし、」

「いいからおさえろ！」


赤司っちの顔が般若ッス。


あーこれはマジ妹ちゃん、可哀想ッスよ…



「…すまないのだよ」


心底申し訳ない顔で緑間っちが謝る。そんで彼女の腕を掴む。



.



「、…は！？何あんた、こんなのの言うこと聞くわけ！？」



身動きがとれない彼女の手から赤司っちが携帯を奪う。


あーーーーー…！



.

No.14「あんたにもらったものなんて、一生触りたくない」→←No.12「機種変更、だと…！？」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す