隠れ黒龍【オリジナル】 (ページ9)

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◇隠れ黒龍No.7◆ ページ9

…まあ、此奴が仲間であろうがなかろうが、良いけどね。裏切ったら殺ればいいし。

ボア｢で、アヤカ〜これからどうすんの？｣

ライア｢あ、そういえば、聞いた？今大ムカデがこの辺彷徨(うろつ)いてるんだって。｣

大ムカデか。ボアが悲鳴をあげそうだな。

ボア｢大ムカデ!?無理無理無理無理!!｣

ほらあげた。ボアは虫類大っ嫌いだもんなぁ。僕は平気だけど。だって、所詮は虫だ…大きくても炎魔法で1発だし。

『その彷徨いてる大ムカデどうする？殺る？』

ライア｢殺るなら手伝うよー？でも、他の馬鹿な王達に邪魔されない？｣

あぁ、王達は馬鹿だから目立つ事をしたがる。目立つ事をして自分の地位をあげようとする。どう頑張ろうが王は王。黒龍になんてなれないのに。

魔法とリーダーシップ(笑)しか持ち合わせていないプライドの高い頭の悪い人達。王だからと自分は偉いと勘違いしている。本当にこの世界の者は頭の可笑しい人しか居ない。まあ、僕もその1人なのだけど。

『じゃ、王達がいなければ殺るって事で。』

ライア｢あーい｣

ボア｢わ、分かったよぉ…仕方ないなぁ…｣

本当に殺る気無いなコイツ。この世界は殺るか殺られるかだってのに…。そんなんで良く｢カッコイイとこ見せるんだからな！｣とか言えたものだよ。無理だよお前のカッコイイとこないよ←

『ほら、ボア…僕にカッコイイとこ見せるんだろう？そんなヘタレでどうするよ。』

ボア｢うぅ…虫はいつまで経っても無理なの！｣

ライア｢てか、何で虫が苦手になったの？昔から？｣

ボア｢5歳の頃…お昼寝時間ってあったじゃん？あの時俺一人っ子だし、親は忙しかったから一人で寝てたんだよね…んで、目が覚めた時隣に大きなカブトムシの幼虫が居てさぁ…食われそうになってからトラウマでさ｣

うん、それ僕も見たな。あまりにもボアがうるさいから来てみたら大きなカブトムシの幼虫に食われかけてて、ファイアラで幼虫を殺したのよね。それからボアは僕にくっつくようになったんだけど。

ライア｢その幼虫はどうなったの？｣

ボア｢アヤカが殺してくれた｣

ライア｢アヤカすっげー！！かっこいい！！！｣

お、おう←

◇