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［ダディ、あのね、お仕事でね、相手を揺らして嬲る…じゃなくて、情報を聞き出すのにね、えっとね……］
［クロ、あれを］
［ほら、これでいいか？こんだけあれば足りるか？］
［想像以上の多さなんだけど？］
『ひと握り分くらいでいいって言ったのに……』
ジャラァッ、ジャラァッと金貨のたんまり入った袋を金のブローチが付いた黒の小さな手提げに入れて夜の街へ。
裏路地の更に奥、庶民の目につかないような所に売買所はある。
怒号が飛び交って、客の殆どは穢らわしい欲にまみれた男達で、金属の檻の中には手枷足枷首輪をつけられている人間。誰でもいいから買ってくれと妖艶に腰を振る女、客に噛み付こうとする野犬みたいな子供。抵抗する力もない者もいる。
そうやってこの空間は出来上がっているのだろう。
「やぁそこのお兄さん！ちょっと見てくれよ！真っ白な肌の美少女が北の国からお出ましさ！これは高くつくよ…そうだな、これくらいでどうだ？」
『すみません、まだ買うとは決めていなくって。1つ聞きたいことがあるんです。
ちょっと耳を貸して頂いても？』
「うん？」
『この辺に、人外…吸血鬼を取り扱ってる店はありますか？』
店主が慌てて飛び退く。そのただならぬ様子に周囲がなんだなんだと振り向く。
「し、知らないな。他所を当たってくれ。さぁ、行った行った！」
『本当に知らない？』
机の上にドサッと金貨袋を置き、1枚、2枚、3枚と出して並べていけば、わなわなと震え出す。
『店の名前と店主の名前を教えてくれたらこれはあげましょう。
どうします？』
「わ、分かった！！お、奥で話そう！……あまり聞かれたくないんだ」
袋をマントの中にしまって、男と奥へ。
不安そうに見つめる檻の中の目に、大丈夫だよとウインクをしてから。
「じゃあ、兄ちゃん。その袋を渡してもらおうか」
『後出しで悪いのですが、私を買うという方法はないですか……？』
密室の中で、マントをパサリと脱ぎ捨てる。
中から、透けたベビードールに身を包んだ女が1人。
「おっ、おっ、女だった、のか！？」
『よく見たらお兄さん、すっごく理想的な体してますよね……。
ふふ、私の好みです』
ゆらぁっと近づいて、肩から胸板をつうっと人差し指でなぞる。
『私、あの子達みたいに決して美しくはないわ。
でも、私に見初められた貴方はとっても幸運ね』
ゆっくりと押し倒して、跨って。
あぁ、素敵！！
だって今から貴方は私に＿＿＿＿
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» でも、読んでて楽しかったです！それだけは正直に言います！ (2021年9月23日 18時) (
レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» 前作でコメント返せなくてごめんなさい！まぁ、あの、理由があって返さなかったんですけれども(^_^;) 決して反応楽しんでたとかそんなんじゃないですからね！？ あと、迷推理ではなく名推理です！これからもどうぞよろしくお願い致します！m(__)m (2021年9月23日 18時) (レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - なるほど…登場した人達がわかってスッキリしました。時々正解しててちょっと喜んでる自分がいますw 更新頑張ってください (2021年9月23日 18時) (レス) @page2 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐-bilyakko- | 作成日時：2021年9月22日 21時
