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『遅れてごめんなさ、っげほっ！待っ、でっ、ゲホッゲホッ』
「……随分とお楽しみだったわね」
『私から仕掛けたんじゃない！あんな事願ってもいないわ！』
あの後彼女が去ってからすぐに離してくれることはなく、どれくらい離してくれなかったかというと……5分も。
途中で人来たんだけど気づいた？って言ったらすっごく青ざめてて、誰が来たんだと問い詰めてきたけど何も言わずに出てきた。
願ってなんか、ない。
「じゃあそこ座って左腕出して頂戴」
『はぁーい』
解毒剤の待つ医務室へ。
本格的な医療器具が並び、拘束椅子と薬品棚と……。
医療道具には危ないものがいっぱいだから、必ず解毒剤の許可を取ること！と教えられたっけなぁ。
まぁ、包帯とかは勝手に取っていくけど。
椅子に座り、曲げた左腕以外がベルトで拘束されていく。
「いつも言ってるけど、効いてくるまで時間がかかるから数時間はここで安静にしてること」
『私暴れたことないよ？』
「いいえ。覚えてないでしょうけど、何百回と暴れているんだから。さ、力抜いて？」
鋭利な針のついた注射器を右手に近づき、傍に腰掛ける。
一瞬の痛みだけれど目を閉じて、針が肌に刺さるのを見ないようにする。
「終わったから目を開けていいわよ」
『ブランケットかなんかある？』
「ええ。じゃあ、明かりを消すわね。明日も頑張るのよ？」
棚からブランケットを取り出して胸から下にかけてくれる。
目がとろーんとしてきて、意識も朦朧としていく。
『おやすみ、あんち…どーと。ボスに…よろ、し…』
「おやすみなさい。マンバ」
「おやすみ！________」
瞼を閉じるその手前、脳裏をよぎる誰かの声。
「解毒剤、今日もお疲れ様」
「脈も体温も平常値よ。私は明日があるからもう寝るわ」
「あぁ、もう、冷たいなぁ！一緒に向こうで駄弁らないかい？いい酒を手に入れたんだ！」
「1杯だけよ」
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» でも、読んでて楽しかったです！それだけは正直に言います！ (2021年9月23日 18時) (
レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» 前作でコメント返せなくてごめんなさい！まぁ、あの、理由があって返さなかったんですけれども(^_^;) 決して反応楽しんでたとかそんなんじゃないですからね！？ あと、迷推理ではなく名推理です！これからもどうぞよろしくお願い致します！m(__)m (2021年9月23日 18時) (レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - なるほど…登場した人達がわかってスッキリしました。時々正解しててちょっと喜んでる自分がいますw 更新頑張ってください (2021年9月23日 18時) (レス) @page2 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐-bilyakko- | 作成日時：2021年9月22日 21時
