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「起きろ……！……か！？」
不意に揺れ動く自分の体に違和感を感じて薄く目を開ける。
声の主に向かって手を伸ばせば、優しく相手の指が絡められる。
目の先にいたのは私が今1番会いたかった人で。
デザートを一緒に食べたいのだけれど、だめかなぁ？みたいな事を言ったらOKを貰った。
苺とブルーベリーのババロア。苺を手に取ってからハウンドの手にあるブルーベリーの方がちょっとだけ羨ましくなった。
だから、目線が離れた隙に掬ってったのに普通にバレた。くそぅ。
「自分のを1回食べてからにしろ、って、言ってるそばから……おい、実ごと取るんじゃない」
『ん』
口内に実を残しておき、彼がこっちを向いてる時に見せつけるようにプチっと噛んでみる。
真顔で無言でじーっと見つめられた次の瞬間、自分の持ってた器の中身が4分の1くらい減ってた。
『何でそんなにいっぱい取るの』
「許可も取らずにこっちを食べたお前が悪い」
むぅ。確かにごもっともな意見だ。
でも私が食べた量と盗られた量が違いすぎるんだけど？
ほっぺたをぷくぅっと膨らませながら残りを掻き込む。
食べ終わって中身の無くなった器をデスクの上に置きに行った私に、ハウンドがもう一口いるかと声をかける。
『いいの？じゃあお言葉に甘えて……』
彼に駆け寄って、あーんと口を開ける。
スプーンの先が口に入るのを待つが中々入ってこない。
不審に思って薄く目を開ければ、顎をガッ！と掴まれて口内に侵入してくる柔らかな物。
『んぶっ！？』
口を開けたままでいたので、彼によって噛み砕かれた果実のカケラとドロリとした生地が喉の奥へ。
左手をベッドに押さえつけられたまま押し倒される。
「ん……」
『っ、ぷぁ！はっ、はうんろ……』
歯列を蹂躙して、吸い上げられて。
苦しいよと伝えるも、優しく頭を撫でられてまた再開してしまう。
暫くは好きにさせておこうと脱力した私の耳に、カチャ…といった音が飛び込んでくる。
片目を開ける。音のした方面にいたものに驚愕してかっ開き、すぐに空いた手で彼の胸板を叩く。
『ハウンドッ、もう、やめて？ほら私、他にやることがあるからさ……』
「んな事言って逃げようとしてんだろ。もう少し付き合えよな。ほら、こっち見ろって」
ちっっっっがーう！！
すぐそこに！すぐそこに人がいるんだってば！！このおたんこなすーっ！
あの…すぐに向かうのでそのドア静かに閉めて行って……。
お小言は後で全部聞くから……。
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» でも、読んでて楽しかったです！それだけは正直に言います！ (2021年9月23日 18時) (
レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» 前作でコメント返せなくてごめんなさい！まぁ、あの、理由があって返さなかったんですけれども(^_^;) 決して反応楽しんでたとかそんなんじゃないですからね！？ あと、迷推理ではなく名推理です！これからもどうぞよろしくお願い致します！m(__)m (2021年9月23日 18時) (レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - なるほど…登場した人達がわかってスッキリしました。時々正解しててちょっと喜んでる自分がいますw 更新頑張ってください (2021年9月23日 18時) (レス) @page2 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐-bilyakko- | 作成日時：2021年9月22日 21時
