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猟犬side
「ただいm『やだやだっ！今日だけ許してよっ！』
拠点の玄関ドアを開けた途端に聞こえる駄々っ子の声。
どーせ俺が止めに行かされるんだろうが、今日という今日は行かない。
こっちは血ィ浴びて疲れてんだよ。さっさと寝たいところだ。
「ハウンド」
「……」
「行ってあげなさいよ」
「お前が行けばいいだろ。女同士分かり合える部分があるはずだ」
頬についた血を拭って真紅に染めたハンカチを手に声のする方へ近づいて行くコナンドラム。
とある部屋の壁に耳をつけて中の様子を探るヤツを横目に階段を上がった。
「彼女は貴方をご所望のようよ」
「そーかよ」
踊り場まで上がったところで声をかけられたが、無視して自室に行った。
俺はアイツ…毒蛇に振り回されっぱなしだ。
引っ込み思案な奴で隅で縮こまっているような奴かと思いきや、自由奔放すぎるし、厄介ごとを引き連れて帰って来るわ自分から突っ込みに行くわで……。
俺だけではなく、この組織全員が振り回されてると言っても過言ではない。
その上ボス達はアイツを甘やかすし。
「何なんだよ……」
でもその行動を疑わせるような片鱗も見せることがある。
1つの事に集中すると周囲の情報を全てシャットアウトする癖とか、今までずっと笑ってたのに、いきなり真顔になって殺しを行ったりするもんだから……本当によく分からない。
「俺はアイツのどこに惹かれたんだろうな……」
浴室で頭から水を被って汚れを落としながらそう呟いてみる。
ただその声は誰にも届く事なく、排水溝に血と一緒に流れていった。
5分程で出、汚れモンを突っ込んだカゴをそのまま水の溜まった浴槽にぶち込んで外へ出た。
階下で聞こえていた喧騒はもう耳に届かない。
ふとアイツが心配になって、廊下に顔を出してみる。
その時にショットグラスを手にしながら部屋に入ろうとするナイターと目が合った。
「あれぇ、ハウンド？帰ってきてたのぉ？」
「お前相当酔ってんな……」
「ふふ、そんなことないよぉ〜。あ、マンバがさ、ハウンド帰ってきたら部屋来てって伝えてって言ってた」
「……分かった」
じゃあねぇ、また明日ぁ。と部屋のドアが閉められるのを確認して外に出る。
黒タンクトップに膝より少し下のズボン。所々に負った傷を覆うように巻かれた包帯。
真白なバスタオルで頭をガシガシと拭きながら部屋の前へ。
何の用だよとドアを開ければ、ベッドに倒れ込んでいるのが目に映った。
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» でも、読んでて楽しかったです！それだけは正直に言います！ (2021年9月23日 18時) (
レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» 前作でコメント返せなくてごめんなさい！まぁ、あの、理由があって返さなかったんですけれども(^_^;) 決して反応楽しんでたとかそんなんじゃないですからね！？ あと、迷推理ではなく名推理です！これからもどうぞよろしくお願い致します！m(__)m (2021年9月23日 18時) (レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - なるほど…登場した人達がわかってスッキリしました。時々正解しててちょっと喜んでる自分がいますw 更新頑張ってください (2021年9月23日 18時) (レス) @page2 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐-bilyakko- | 作成日時：2021年9月22日 21時
