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裁決side
『……！！…スゥ！ボス起きて！！！！』
「ッ！？！？」
『もー。話してて急に黙りこくったと思ったら寝てるんだもん。昨日ちゃんと寝た？』
「ははっ、自分の娘に心配される日が来ようとは思ってもみなかったよ。あぁ、勿論」
いつの間にか目を閉じてしまっていたらしい。
何か、懐かしい夢を見ていたような気もする。
「私はこの内の2人に出会ったことがある。だが欠けていても厄介な事に変わりはない。
この顔を見たらすぐにその場から立ち去るんだ」
『もし変装とかしてたらどうするの？』
「見破る術は教えただろう？それを使うんだ。とにかく1ミリでも怪しいと感じたら逃げろ。
その時に慌てて逃げちゃいけない。平静を装い、一般人のように歩いて立ち去るんだ。分かったね？」
『分かった！心に留めておくね！』
写真やらを引き出しにしまい、先程落とした本を片付ける為に椅子から立ち上がる。
あの子にも、いつか真実を話さなければいけないのだと思うと胸が痛い。
でもまだその時じゃない。
鳥籠の中で、幸せに。外に出て世界を知れば私の手から逃げてしまう。
彼女が入って数日の猟犬と付き合う事になったと聞いた時は驚愕した。
欲を教えたのだから。他者からの愛を教えたのだから。
「
地獄という意味の〔Hell〕、悪夢という意味の〔Nightmere〕。
2つの単語が由来となっていると知った時は、なんてダサすぎるネーミングセンスを持っているんだと感じた。
孤児院に子供を預けるくらいなら、もっと楽しくて幸せそうな名前を付けるだろうなと我ながらに思ったり。
「マンバ、お昼は済ませたかい？」
『まだだよ？』
「じゃあ、まだ済ませてない人を誘って皆で外に食べに行こうか？」
『本当！？誰がまだ食べてないか確認してくるね！』
「ついでに髪も結っといで！」
目をキラキラと輝かせ、スキップで部屋を出ていく彼女を見送ってその場で伸びをする。
「さて、と。私も準備しようかね」
飾り棚に置かれた小さな写真立て。
金髪の女性に抱かれ、片手にボロボロなウサギの人形を離すまいとギュッと掴む小さな少女。
紅く燃え上がる木造の建物を背景に、所々に火傷をして、赤紫色の打撲痕やらが目立つ。
目に巻かれた包帯が、その凄惨さを物語っていた。
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» でも、読んでて楽しかったです！それだけは正直に言います！ (2021年9月23日 18時) (
レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» 前作でコメント返せなくてごめんなさい！まぁ、あの、理由があって返さなかったんですけれども(^_^;) 決して反応楽しんでたとかそんなんじゃないですからね！？ あと、迷推理ではなく名推理です！これからもどうぞよろしくお願い致します！m(__)m (2021年9月23日 18時) (レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - なるほど…登場した人達がわかってスッキリしました。時々正解しててちょっと喜んでる自分がいますw 更新頑張ってください (2021年9月23日 18時) (レス) @page2 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐-bilyakko- | 作成日時：2021年9月22日 21時
