21 数年前 ページ23
〔ヘルメア孤児院で謎の火災発生。孤児職員総勢150名のうち行方不明者は______〕
「ハァッ、ハァッ……ッチ、レクイエムの奴、始末に手こずってるのか！？」
警察から逃れる為に路地裏をジグザグと進んでいく。
眠る機密事項を盗りに来ただけというのに、部下がヘマやらかして当時火災を起こした犯人にされて。
アイツはもういい。使えない奴は必要ない。
「いたぞ！！」
「ウザったいなぁ！もう！！」
腰から銃を取り出して彼等の心臓目掛けて撃ち放つ。
バッタバッタと倒れていくのを目の端に、また距離を離して行く。
その時、胸ポケットに入れていた無線機がジー、ジーと鳴る。
「こちらレクイエム、シロ」
「こちら裁決。どうぞ」
「現在孤児院周辺の始末が終わりました。組織犠牲者は5名、クロが身元確認を行っています」
「そうか。現在こちらはサツに追われている！先程銃撃を行ったが未だ変わらずだ」
「ボス、そちらに探偵が向かいました」
「探偵？」
「お気をつけて」
「ちょっ……！！」
ブツッと無線が切れる。
ったく……。どこかでブラッディーと合流したいところだ。
これを預けて別の場所へ奴等を惹きつけてそこで始末したいのだが。
パァンッ!!!!
不意に真横からの銃声。
撃たれた弾は貫通はせずとも、ピッ！と頬を切り裂いていった。
「っ、ぐ」
走り出そうとすれば、止まれと声がかかる。
息をつく暇もなく周りを銃を構えた警察が取り囲む。
「その背中に背負っている物を渡してもらおうか」
「はっ、サツのお偉いさんとやらはどうしたんだい？得体の知れない奴にゃ渡せないね」
「数秒前の出来事をもう忘れたのか？先程お前が撃ち殺した……」
「リーダーが殺されて戦意喪失かい？アンタ達、面白いね！！」
シャツの中から首にかけていた銀のホイッスルを取り出し、勢いよく吹く。
ピィーッ！！と高らかに鳴るのを合図に辺り一面が血の海と化す。
「だから言ったんに。警告も聞かずに突進なんて馬鹿のすることやと」
「ブラッディー。お願いできるかい？」
「任しとき。あとはよろしゅうなぁ」
背負っている物を東洋の鬼の面を付けた彼女に渡す。
彼女はマントに包まれたソレを受け取ると向こう路地に消えてしまった。
「さて、と。あれ？」
肉塊を見渡せば、先程自分に話しかけた男がいない事に気付いた。
「どこに_________」
カチャッ
振り向きざまに額に銃口。
モノクルの向こうのひと睨み。
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» でも、読んでて楽しかったです！それだけは正直に言います！ (2021年9月23日 18時) (
レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» 前作でコメント返せなくてごめんなさい！まぁ、あの、理由があって返さなかったんですけれども(^_^;) 決して反応楽しんでたとかそんなんじゃないですからね！？ あと、迷推理ではなく名推理です！これからもどうぞよろしくお願い致します！m(__)m (2021年9月23日 18時) (レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - なるほど…登場した人達がわかってスッキリしました。時々正解しててちょっと喜んでる自分がいますw 更新頑張ってください (2021年9月23日 18時) (レス) @page2 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐-bilyakko- | 作成日時：2021年9月22日 21時
